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「………A、」
『…はい…?』
「本当に私のこと覚えてないのかい…?」
そう問えば小さくAは頷いた。
__記憶喪失。
もうこのまま記憶が戻らなかったら。
今までの思い出も全部___
『その…貴方は…?すみません…何も、覚えてなくて。』
「…太宰治。……良いのだよ。仕方の無い事、だし」
脳が無いかのように何も頭に入らない。
受け止めたくない。
『…太宰、さん。…その、前は、どのような関係で_
恋人。
そう言えば今のAは何と言うだろうか。
______。
「仕事仲間だよ。」
作り笑いでそう言う。
『そう、なんですね。』
「嗚呼。」
会話が続かない。
前までは何時までだって話せたのに。
今話そうと思っている事は…彼女にはきっと伝わらない。
君が記憶を無くす前の話。
「_記憶喪失、だよね、大丈夫だよ。きっと直ぐ思い出せる。」
『そう、ですね。ありがとうございます。』
Aが私に向ける笑顔は前までとは違った。
「A_
ガラッ
病室の扉が開き、国木田くんが戻って来た。
『……え、と、』
「嗚呼国木田くんおかえり。ちょっと2人きりで話してたいから出ててくれるかい?」
「何だ急に_
「良いから、ほら。」
ガタンッ
無理矢理に国木田くんを外に出し、また椅子に掛ける。
『…あの_
「同じ仕事仲間。」
『そう、でしたか。』
Aは少し目線を逸らして俯いていた。
窓際の花瓶に差された花が揺れる。
___
文字数で一旦切ります…………
変なとこで切ってしまって申し訳無いです…
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くまさかな(プロフ) - 神作品をありがとうございます(スライディング土下座)リクエストしたいですがリクエストを考える脳がないので更新楽しみに待ってます!!! (2021年11月30日 22時) (レス) @page9 id: 53f59805d4 (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - 抹茶さん» またまた返信遅くなり申し訳無いです…←ご期待(?)に沿えていて良かったです….!! (2021年11月15日 19時) (レス) id: 238271db5a (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - Ruiさん、お話読みました!やっぱり最高です^ ^体調悪い中本当ありがとうございます!これからもRuiさんのペースで更新して行って下さい!応援してます! (2021年11月8日 21時) (レス) @page8 id: b78242deb3 (このIDを非表示/違反報告)
天然石 - 早く続きみたいです (2021年11月7日 22時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - Ruiさん!ありがとうございます、宜しくお願いします! (2021年11月5日 21時) (レス) id: b78242deb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rui | 作成日時:2021年10月27日 22時