【太宰治】依頼解決から逸れて行く甘い日々【文豪ストレイドッグス】 (ページ23)

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『はぁ……』

取り敢えずリビングに戻_

ｶﾞﾁｬﾝｯ

玄関の扉が開く音。戻って見ると…

「Aー！！ねぇ大事なことを忘れていたよ！！」

"もの"じゃなくて"こと"……

「行ってきますのキス_

『しません。』

「なんでだい！！！！ねぇA！！！一回だけでいいからー！！」

子供のように駄々を捏ねる太宰さん。
成人してるって本当ですか…

『しません。先ず先ず私は貴方とその様な関係になっていないので。』

…非常識が過ぎる……

「…分かったよ……じゃあただいまのキス_

『もしません。話聞いてましたか…」

「……私Aがキスしてくれるまで仕事行かないから。」

『どちらにしろ国木田さんが引き摺ってでも連れて行くと思うので。行きたくなければ其処に居れば良いです。』

そうとだけ言ってリビングに戻ろうとする。
今日は妙に冷えるなぁ…
玄関にずっと居ては風邪を引く…

「ねぇAー！！私が風邪引いても良いのかい？？ねぇ！！看病は君に任せるよ？」

『自業自得です。もし貴方が風邪を引いても看病する気はありません。』

「ねーーぇ！！！Aー！！！寒い寒い寒い寒い…」

ﾄｽｯ

「ん……あったかいねぇ…A、手冷えてるじゃないか…」

急に抱きつかれた。後ろから。

『離してください…私この後用事が_

「駄目だよ此処に居なきゃ…もしAに何かあったら如何するんだい！？」

『……体術なんかは出来るので大丈夫です。
　そこまで心配されなくても……』

「心配なのー！！！ねぇ夜なんかは1人で歩いてたら危ないよ？それこそ依頼の事件の事もあるし…」

『じゃあ如何しろって言うんです！！！』

「家に居るか、私について来るか、私と一緒に出掛けるかのどれか！！絶対に家以外で1人にはならないようにして欲しいのー！！！！！！」

『無理です！嫌です！私今日仕事があるので！！！」

「仕事……ねぇ……」

………

「…分かったよ…その代わり、何かあったら絶対に連絡してね！？絶対だよ？いいね！？」

「分かりましたから…ほら時間気にしたらどうなんです……」

時刻は9時。遅刻確定…

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「おや…国木田くんか……」

……私関係ないからね！？