21 ページ22
……食べ終わった為食器洗い。
『お皿も少ないし今度買いに行くか…』
明日から朝食を作る。食器もこの量では足りない__
『………』
………ん?
明日から__
明日から…朝食を作るって
つまりは朝、太宰さんの家に居ないとだよね?
『…太宰さん?』
「なんだい?」
『私、泊まる前提になってません?』
「そうだけど?」
………
『帰っても良いですか?』
「駄目。」
即答された。
「私が朝出勤しなくても良いのかい?」
『そういう訳ではないですが…
と言うか私関係ないですよね??』
今気づいた。私関係ない。多分。
「大有りだよ!
だってAとはこうして一晩過ごした仲じゃ__
『正確には"無理矢理引き摺り込まれて"です。』
「それじゃまるで私がAのことを攫ったみたいじゃないか。」
………半ば事実だよ。
「まずまず私はですね__
話つつ時計に目を向けた。
時刻は_____
8時半。
『___?!太宰さん!仕事何時から_
「暫くは朝きっちりに出勤なんてしてないからなぁ…」
『分かりました何方にしろこれじゃ遅れます!
急いで準備して下さい!!!』
「えーーーー………分かった行くよ…」
睨みつけ無理矢理準備をさせる。
完全に親ポジションです私。
___________数分後_____
「ん、準備出来たよ?」
『…早く出て下さい。』
玄関でもたもたとする太宰さんを急かす。
『……』
その間、一度冷静になる。
……そして思った。
何故私はこんな親のように手を焼いている…?
太宰さんに依頼が解決するまで危ないと言われたから
…
……?
『太宰さん…??』
「どうしたんだいA?」
『依頼は…???』
「あぁ……うん……来月には解決し__
『今直ぐでお願いします。
…と云うかその前に国木田さんに怒られませんか…』
「そうかもねぇ…まぁ何時もの事だし大丈夫だよ。」
大丈夫…?
…てか時間__8時50分。
『あぁもう良いです!ほら早く!!』
此の話は後で話そう…また誤魔化されそうだが。
太宰さんの背中を押し無理矢理外へ出す。
「……っ寒…ねぇA、抱き合ったらあったか_
ガチャンッ
太宰さんが話し掛ける途中で扉を閉める。
『………疲れた…』
朝一でこれとは一緒に過ごせたものじゃ無い。
____玄関に一人。
『……私…何しよ…』
73人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
か - めっっちゃ好きです (2021年9月22日 5時) (レス) @page20 id: c53e6fc030 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rui | 作成日時:2021年8月4日 11時