優しさの裏【twst】 (ページ2)

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side A

今年から2年生か…

去年ここに来た時はどうなることかと思ったけど

私は今から始まる入学式に胸を膨らませ、自分の部屋で式典服を着ながら待っていた

ｺﾝｺﾝ

すると自室のドアに2回、ノックの音が響いた

｢失礼するよ｣

部屋に入ってきたのはハーツラビュル寮の寮長、

リドル･ローズハート

｢準備は終わっているみたいだね、さすがAだ｣

『あぁリドル、今年はどんな子が来るのかなって思ったら思ったより早く準備終わったみたい』

そんな他愛もない会話を繰り広げていると、また部屋にノックの音が響いた

『どうぞ』

私が扉の奥から聞こえたノックの音にそう返すとその扉はギィ、と音を立て開いた

その姿を確認すると、ノックの音の主は副寮長

トレイ･クローバーだった

｢ここにいたのか、リドル｣

どうやらリドルを探していたみたいだ

｢どうしたんだい？トレイ｣

｢入学式の時間が迫ってきてる、寮長はそろそろ集合の時間だ｣

｢もうそんな時間か、教えてくれてありがとう、トレイ。｣

｢それじゃあ僕はここで失礼するよ｣

そう言ってリドルは扉の奥に姿を消した

｢それじゃ、俺も失礼するよ。遅刻はするなよ？｣

『私がするように見えますか？』

少し含めた笑いをしながら私はそう返した

｢ふっ、それもそうだな。じゃあまた後で｣

ガチャン、と扉の閉まる音が部屋の中に響いた

しかし、私は特にすることもなくただただ部屋で一人、時間を潰していた

(あと30分…何しようかな)

すると、部屋の外から私を呼ぶ声が聞こえた

｢Aちゃーん！一緒に写真撮ろ！｣

(30分、意外と暇をつぶせそう)

そんな考えとともに私は扉の奥の主を部屋に招き入れた