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昨日の頭痛も倦怠感も完全に無くなってる。
まあ当然か、夜兎がただの熱を何日も引きずってたら終わりだよネ。
「治ったからいいよもう、眠ってきな」
「…嘘でしょ」
「夜兎ナメてんの?」
「だ、だってあんなにキツそうだったから…」
可愛いなあ。
本当に心配してくれてたんだ。
「確かめてみる?」
「…?」
きょとんと首を傾げるAの後頭部に手を添えて顔を近づける。
前髪をよけてやって額と額を合わせると、Aの肩がビクッと跳ねた。
Aの可愛い顔が目の前にあって、お互いの息がかかるくらい近い。
「っう、な、なにしてんの!」
「確認だよ確認」
「っ〜!!!」
このままキスしたらぶん殴られるかな、今はやめとくか。
ぷんすか怒られて帰るとか言われたら嫌だし。
肩をばしばし叩かれているのでいい加減に手を離してやると、Aは飛んでいくように離れていった。
「せ、セクハラっ!!」
「お前が疑うからじゃん」
「そこまでしなくてもわかりますっ!!」
「顔真っ赤だよ、恥ずかしかった?」
「うるさい!」
あーあ、怒らせちゃった。
可愛いからいいけど。
その後Aはバタバタと書類をまとめて部屋を出て行ってしまいましたとさ。
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作者名:mucha | 作成日時:2019年12月18日 6時