好きな子ほど意地悪したくなる神威の話 (ページ16)

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いよいよ、死ぬほど待ち望んだ日。

船が到着して、俺は船を降りずに平然を装ってAが来るのを待つ。

数日前から眠れなくてなんかもう頭も痛いけどこの際どうでもいい、Aが帰ってくるんだから。

滑稽な話だが実は今心臓がめちゃくちゃドクドクいってる。
が、しかし、平然を死守する。

「た、ただいま戻りました…」

「…」

鈴のような可愛らしい声が聞こえて、鼓動はさらに速くなる。

顔が熱い気すらする。
まって、こんなにドキドキするもん？

「…団長？」

「ぇ、ああ、おかえり」

「？」

久しぶりに見た、死ぬほど可愛い。

席を立ってAに近づく。
別にいいだろ1ヶ月も待ったんだから。

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