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建前すっ飛ばして本音 ページ4

ガシャーンとひどい音を立てて、そっちの方から煙が上がる。

「ケッ」

(人の話を聞かないからそうなるのよ)

伸びる銀髪パーマを見下げ、さてどうしてやろうかと考えていれば、不意に背後で聞こえるブレーキ音。
バタンバタンと扉が閉まる音を聞けば、誰かが降りてきたのだと分かるもので。

「旦那ァ、ダメですぜ。白昼堂々、公衆の面前でいかがわしい趣味に興じるなんざ」
「どこからどう見たらそう見えんだよ。テメェの目は節穴ですかっ」
「ありゃ。違ったんですかィ?」

気ダルげな声にふと振り返る。

黒い制服。黒い靴。
そして腰に下げた刀。
亜麻色の髪。可愛らしいベビーフェイス。

「……す、好き……」
「「は?」」

つい零れてしまった本音は、どうやら2人の耳にしっかりと届いてしまったらしい。




−−−−−−−

「で。結局誰なんだテメーはよぉ」

某ファミレスで大きく仰け反る銀髪パーマに眉を寄せつつ、メニューを差し出す。
しかし、それは受け取られることなく、彼は近くの店員さんにチョコレートパフェを三つ頼んでいた。

慌てて自分もぜんざいを注文すると、隣から気ダルげな声でコーヒーの注文が入る。
その声につい背筋を伸ばしてしまったのは、仕方がない。だって−−。

(顔がめっちゃ好みなんだもん……!)
振り返れない。振り返らない。
直視したら確実に目がやられる。心もやられる。そんなの、百華のメンバーである自分が許さない。

とはいえ、隣同士になったのはただの偶然−−否、隣の男が勝手に座ったからであり、自分からこのポジションを掴みに行った訳では無い。
まあ、つまり。

(横向けん!!)
心臓は何故か綱渡りをさせられている。

「も、申し遅れました。私はA。以前、救っていただいた吉原の百華のメンバーです」
「あ? 百華っつーと、……あれか」
「たぶんそれかと」

やっと話を聞いてくれたらしい銀髪パーマの言葉に、こくりと頷く。
隣から凄く興味津々な視線が突き刺さるが、気にしないで置こう。
それよりも、訝しげな視線を送ってくる銀髪パーマの方が気がかりだ。

名前覚えられないのはわかるけど、変なあだ名付けるのやめて→←初めましての人にそれはないんじゃないの?



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羽衣瑠璃(プロフ) - おもしろかったです。続き、楽しみにしてます。 (5月17日 15時) (レス) @page33 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
塩豆大福(プロフ) - みもりさん» 初めまして。お返事が遅くなってしまい、すみません…!まさかコメントいただけるとは思っておらず…!こちらこそ、読んでくださりありがとうございます!好みって頂けて凄い嬉しいです^^ これからも更新していくので、ぜひよろしくお願いします!! (2023年3月4日 23時) (レス) id: 6f796f69bc (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - ヤッバイおもろすぎます.....まだ主人公に靡いてない沖田さんもこれから伸び代ありそう...!とりあえず好きです好みですこれからもって頑張ってくださいいいい!! (2023年2月18日 1時) (レス) @page17 id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩豆大福 | 作成日時:2023年2月7日 0時

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