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ラブストーリーは突然に ページ26

「〜〜――!」
「〜――……!!」

「ん……」

騒がしい声に、意識が浮上する。
ぐらりと目眩がし、頭を押えながら目を覚ませばそこは――地獄絵図だった。

「……え?」

何。ここ。
なんでこんな散らかってるの???
店内めちゃくちゃなんですけど???
壁はめり込んでるし、椅子はひっくり返されて、所々血が付着している。
(殺人事件でも起きた……??)

「動かねェ方がいいぜィ」
「!!」

ふと聞こえた声にハッとする。
(今の声って……)
ひくりと頬が引き攣る。……嘘でしょ。
恐る恐る視線を向ければ――何故か自分の膝の上に頭を乗せて横になっている沖田と目が合って。

「沖田――」
「声出すなって言ってんでィ。あの化け物たちに見つかりてェのか」
「っ!」

彼の言葉に口を噤む。
そりゃあ、あの中に入りに行く勇気は全くないけど。

「でも、このままにする訳には……」
「……てめェ、意外と真面目なんだな」
「いや。後々の修理代が怖い」
「そりゃあそうだ」

くくくっ、と笑みを浮かべる沖田。
その振動が太もも越しに伝わってきて、つい肩を震わせてしまう。

(ま、まずい……)
この状況は、とんでもなくまずい。
何がって、イケメンが自分の膝枕で寝ていることと、何故か私の方を向いて横になっていること。
正面とか、向こう側とかだったら良かったのに、なんでよりによってこっちなわけ? 心臓バックバクなんだけど。

整った顔を見下げれば、彼は本当に動く気がないようで。

「なんでィ」
「アッ、イエ……」
「ふーん」

――動くな動くな。
頼むからこっちを見るなその顔で。

「そういやァ、お前俺の顔が好みなんだったかィ」
「ちっ、違いますけどぉっ!?」
「声がでけぇ。殺すぞ」
「いっ、!」

ギュッと太ももをつねられ、飛び上がる。
(めっちゃ痛いんだけど!!?)
何してくれてんのこの人!? 女の子の足をつねるとか!! アザになったら慰謝料ふんだくってやる!!

「何すんの!」
「うっせぇ。躾てんでさァ」
「人を躾ける前に自分の躾をしなさいよっ」
「意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇや。入ってきて早々気絶したくせに」
「ちょ、見てたの!?助けてくれてもよかったじゃん!」
「だからうるせぇっつってんだろ」

沖田の目が強く私を睨む。慌てて声を抑え、周囲を見回す。
どんちゃん騒ぎはずっと続いているが、こちらに気づかれてはいないようだった。あ、銀さん飛んでる。

願っても女神は振り向いてくれない→←誰か教えて欲しインテリアって時々変えたくなるよね



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羽衣瑠璃(プロフ) - おもしろかったです。続き、楽しみにしてます。 (5月17日 15時) (レス) @page33 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
塩豆大福(プロフ) - みもりさん» 初めまして。お返事が遅くなってしまい、すみません…!まさかコメントいただけるとは思っておらず…!こちらこそ、読んでくださりありがとうございます!好みって頂けて凄い嬉しいです^^ これからも更新していくので、ぜひよろしくお願いします!! (2023年3月4日 23時) (レス) id: 6f796f69bc (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - ヤッバイおもろすぎます.....まだ主人公に靡いてない沖田さんもこれから伸び代ありそう...!とりあえず好きです好みですこれからもって頑張ってくださいいいい!! (2023年2月18日 1時) (レス) @page17 id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩豆大福 | 作成日時:2023年2月7日 0時

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