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ホストクラブってなんぞや? ページ23

「え? “依頼”??」
「そうなのよ〜」

苦笑いしつつ頷く日輪様に、私は首を傾げる。
なに、その万事屋みたいな感じ。

「銀さん、依頼を受けに来たんじゃないんですか?」
「ああ、今回は銀さんは関係ないの」
「関係ない……」
「そう。でも、銀さんの為になるだろうからって……月詠がね」
「へぇ」

日輪様の説明を纏めると、今日の昼に月詠姉が友人? 知人? に呼び出されたらしい。
お相手はキャバ嬢という、自分たちの世界とは似ているようでちょっと違う世界の住人のよう。
(ていうか、本当この二人の顔って広いなぁ)
いや、うん。私が狭いだけなのかもしれないけど。

「そこでね、ホストクラブに来て欲しいってお願いされちゃったみたいで……」
「ホストクラブ?」
「吉原の店の男バージョンみたいな場所よ」
「なるほど」

つまり、男が女をもてなす場所だと。
(まあ、姉様たちみたいな美人をもてなすのは当然のことだけどね)

「日輪様、少し違うような……」
「いいのよ、どうせこの子は行かないんだから」
「え? 行かないの?私」
「え?」
「え?」

「……」
「……」

「……行きたいの?」
「え、いや別に」
「そうよねぇ」

ほっと息を吐いた彼女に、私は眉を寄せる。
あれ、なんか今子供扱いしなかった?

「日輪様……」
「ああ、違うんだよ。Aちゃんをまだ男に興味のない子供だって思ったわけじゃなくってね」
「結構駄々洩れなんですけど」
「ただ……ほら、月詠が行っちゃうとここを守ってくれる人が居なくなっちゃうじゃない?」
「それは……確かに」
「だから、Aちゃんがいてくれたら安心だなーって」

上目遣いで見上げられ、思わず息を飲む。これだから美形は……!

「……そこまで言われたら仕方ないですね! 今日は私が一人で見回りしますよ!」
「いや、流石に一人じゃないんだけれどね」

「でもよかったわー!」と両手を合わせる彼女に、私は「任せて!」と胸を張る。
ちょっとばかし無駄な言葉が聞こえたけど、そんなもの気にしない!
(今夜は私が吉原のトップ……!)
その響きの甘いこと甘いこと!
(ていうかこんな大事な事、月詠姉がいないところで話してていいの?)

「えっと、それで、その月詠姉はどこにいるんですか?」
「それがねぇ……」

すっと視線を下げる日輪様。その視線はまるで何かを言い淀んでいるようで。

「日輪様?」

ドッカーン!

「!!?」

お引き取り願ってもいい!?→←おじさんと恋バナとかマジヤバくない?



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羽衣瑠璃(プロフ) - おもしろかったです。続き、楽しみにしてます。 (5月17日 15時) (レス) @page33 id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
塩豆大福(プロフ) - みもりさん» 初めまして。お返事が遅くなってしまい、すみません…!まさかコメントいただけるとは思っておらず…!こちらこそ、読んでくださりありがとうございます!好みって頂けて凄い嬉しいです^^ これからも更新していくので、ぜひよろしくお願いします!! (2023年3月4日 23時) (レス) id: 6f796f69bc (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - ヤッバイおもろすぎます.....まだ主人公に靡いてない沖田さんもこれから伸び代ありそう...!とりあえず好きです好みですこれからもって頑張ってくださいいいい!! (2023年2月18日 1時) (レス) @page17 id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩豆大福 | 作成日時:2023年2月7日 0時

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