上彩単話集【リクエスト募集中！】

真実か挑戦か ページ2

「じゃんけんぽん！」

私の勝ち。

「真実か挑戦か」

真実が選ばれたら、私は上杉くんに一つ質問が出来る。
挑戦が選ばれたら、私は上杉くんに一つ課題を課せられる。

「んー、真実で」

軽いノリのお遊びだ。
だから、質問や課題も軽いノリで。


「じゃあ、異性の好きな仕草を教えて！」

「っはあ！？」

「だって、普段はこんなことを聞けないから。良い機会かなって」


上杉くん、言葉に表すのは苦手だもんね。
付き合ってから行動は素直になってきたんだけどな。


「うーん…悪い、異性って言われても立花しか連想できないから立花の好きな仕草になるけど良いか？」

もちろん！
ニッコリと笑って頷く。

「あー！くそ」

照れたように頭を掻いてから、目線を合わせずに言い捨てられた。

「まず、電車やバスの席に座る時にスカートを手で流す仕草！
次に、勉強中に落ちてきた横髪を無意識に耳にかける動き！
最後に！」

一つで良いのに、こんなに言ってくれるんだ。
ああ、照れ隠しの強い口調も可愛い。

「驚いた時に目を大きく見開いた後、必ずまばたきをする癖！！」

「はい、お疲れ様！三つも言ってくれてありがとう」

よく言えました。

ニコニコとしていると、はあっと大きなため息をつかれた。
よく見ると、肩から脱力している。

「自覚してないみたいだから言っておくけど…どの仕草も可愛すぎて一個に絞れなかったんだよ」

結構、上杉くんって私に弱いよね。

私だけが知っている上杉くんの可愛いところ。

ああ、もう…

「よしよし。大好きだよ」

だから、いつの間にか私が上杉くんを甘やかすのがベターになったんだろうね。

いつまでも、こうした関係を続けて行きたいな。


「よし、もう一回しようか！」

うぇと言いながらも付き合ってくれる彼氏はやっぱり私に甘くて弱い。

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