15 身体 ページ15
高校一年生の冬。
和典くんの全てが欲しかったから。
私から和典くんを求めた。
幸い、バイトをしていてお金はあったから場所には困らなかった。
万が一が無いように、よく知識を付けてから行為にいどんだ。
何か、私が私で無くなるような感覚。
和典くんの指が、舌が、私の身体を作り替えていくような錯覚に陥った。
実際、強烈な違和感と鈍い痛みが私を襲った。
それらは耐え難いものだったけど、それ以上に満足感があった。
ジグソーパズルで足りなかった最後のピースが埋まるような感覚。
生まれた時からある孤独感が消え去ったように感じた。
私でも和典くんに満足して貰えるんだ。
その事がひどく嬉しかった。
温かい記憶。
今はもう、自分で慰めるしか無いから。
妄想の世界で温かさを味わうしかないんだ。
この身体は和典くんが作ったんだよ?
幸せな事実も、今となっては上杉くんを思い出してしまうファクターにしかならない。
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ハナビ(プロフ) - とても面白いです!れーむさんの小説大好きなんです!!やっぱり文章がオシャレ!!憧れますよ! (2018年12月22日 20時) (レス) id: cf4549d31c (このIDを非表示/違反報告)
白糸(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!私の好みだけで書いた二次創作小説なので反響にはあまり期待していなかったのですが、そういっていただけてとても嬉しいです。甘いお話がお好きとのことなので宜しければ、れーむ時代の「ハロウィンは知っている」なども宜しければお願いします! (2018年10月8日 11時) (レス) id: 53d2e452a9 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 甘い話も好きですが、こういう系もいいなーって読んでて思いました笑 新しい話楽しみに待ってます。 (2018年10月8日 10時) (レス) id: 405036adca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白糸 | 作成日時:2018年10月8日 3時