日プのオオカミちゃん (ページ41)

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すれ違ってからが本番だからページ41

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ちょっとは噂、というか人伝というか、聞いてはいたんだけど思ったよりAちゃんがフランクでびっくりしてる。

同じチームにならんかったら分からんかったことやなあ。そう思うとやっぱり四谷の奇跡には感謝しかない。

別に見た目はやっぱりザ！クールビューティって感じだし国プからはどうやら『オオカミ美少年』だなんて呼ばれてるっていう、まあこれは完全な噂なんだけど、確かにそれもめちゃくちゃわかる。

たまにスンッとなった状態の横顔とか見るけど美の暴力って感じでびっくりするし。エッ！って。肌ツルツルやん！！って。

だからこの前「なあ、なんでそんな肌綺麗なん？なんかしてんの？」ってつい純粋に聞いてみたらまあやっぱり女の子よな、Aちゃんも。

めっちゃ普通に「え……そんな綺麗かな、あんま思ったこと無かった、し、別になんもしてへんよ」って平常を装おうとしてたけど照れてるのめっちゃ分かったわ。かわいかったです、はい。

「柊くんおはよー」

柊「あ……おはようございます、」

「朝ごはんなに食べた？」

柊「朝っすか？……おにぎり食べました」

「よろしい」

柊「っえ？なんの確認……」

蓮「あっ、Aちゃんおはようございます〜」

「蓮汰もおはよ。……寝癖ついてんで」

蓮「えっ、どこですかあ？なおしてください」

「やだよ。四谷くんにやってもらい」

四「え、なんで俺？」

蓮「……四谷くんがやるならじぶんでやります」

四「いやいやちょっと蓮汰くん？」

あとは、柊だ。

柊は、俺的にはちょっとなに考えてるか分かんないところがある。

初めからちょっとマイナス思考気味な発言もしていたし、たぶんポジティブ思考の人間じゃないのはなんとなくわかる、このメンツに入ってる自分のレベル、みたいなものと葛藤してるのもよく分かる。

柊「……Aちゃん、あの、」

「……柊くん、とうとう自分から寄ってきてくれるように……」

柊「……もういいです」

「え、ちょごめんって。なに？」

柊「……ここ、なんですけど、」

でもそんな柊も、どうやらいつの間にかAちゃんとは仲良くやれているようで、そこはちょっと安心。

あとは、俺たちにもオープンになってくれたら一番いいんだけど……。

古「……お、たじおはよー」

「ああ、おはよう」

古「……たじ、服にご飯粒ついてる」

「えっ！？うわ恥ずかし……」

でも、なーんかたじも、心配なんだよなあ…