涙袋ごと輝いてみせて ページ21
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尾「柾哉くん改めてセンター、」
「「「おめでとーーーー!!」」」
たじくん、福田さん、まさやくん、そしてなんとわたしもなぜか候補に上がってびっくりしたんだけど、この4人の中からセンターが決まるってなって、最終的にはやっぱり、まさやくんがセンターに決まった。
……まあ、ちなみにわたしはちょーっとたじくんのセンターの方が見てみたかったから、たじくんに入れたんだけど。
福田「俺たちの分も頼むよ〜。ね?Aちゃん」
「ですね。ビシッ!と決めていただかないと。ね、たじくん」
田「うんうん」
尾「うわ〜アベンジャーズなんやけどこの3人!」
福「おっ、いっそチームつくる?」
「お、打倒マサヤキムラですか?」
柾「あはは!ちょっとやめてよそれは〜」
テコエ「いやずるいなそれ!俺も入れてください!!」
古瀬「え〜俺も入ろっかなあじゃあ」
冬「それだった僕達も入りたーい」
ア「わいもわいも〜」
柾「ちょ、ちょっと待って!俺vsAクラスになるじゃん!Aちゃんだけでも……」
福「だめでーす。Aちゃんは渡しませーん。テコエくんはあげまーす」
テ「うおおおい!!」
でも、嬉しい。
まさやくんがセンターに選ばれたことをこうやってちゃんと祝福して喜べるみんなが、凄くいいなって思う。
「俊司はいいの?あの輪に入らんくて」
俊「はい。見てるだけでお腹いっぱいです」
「あーまあ分かる。濃いよなあ、メンツが」
……にしても、この少人数で男子が揃っても、なんか男子校みたいなワチャワチャになるんだなあ。楽しそうでなによりなにより。
俊「……あの、僕、Aちゃんに投票しました」
「……そっか」
俊「……ほんとはやりたかった?センター」
「……そやな…、」
そんな、まだしばらく楽しそうに談笑してるのを見つめながら、俊司に問われた問いを改めて考えてみる。
自分が、もしレミフラのセンターになっていたら。60人のトップとして、大きな舞台に立つとしたら。
「……どうやろ。まさやくんで良かったって、今はちょっとホッとしてるんかなあ……」
言葉にすると、ほんとにそう思ってるような気がしてくる。
……だってわからないよ、ほんとのところは。やりたかったような気もするし、安心してしまっているような気もする。
まさやくんはあの輪のなかではちゃんと笑ってて、でもきっと、目には見えない重い重いプレッシャーがきっと、のしかかってるはずだから。
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作者名:魚屋 | 作成日時:2021年2月16日 23時