病める時も、健やかなる時も、2 ページ37
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ホシ「てかさー、相変わらずなんでハルってお前にだけはこう、なんかちょっと優しいの?なんかしてんの?ジュナ」
ジュン「え?」
今日は久しぶりの嬉しい、クユズだけの集まり。
お酒の飲めない僕とウジ、嫌いではないけどあんまり飲めないウォヌ、好きだけど強くないホシ、のクユズで集まると全員ほぼシラフでご飯を食べることが多い。
ホシ「だって俺なんかギュ〜ッてしようとしても『ヒョン、暑い』って言ってすーぐ剥がされるのにさあ、ジュニはなんも言われないじゃん?」
ウジ「なんだそれ。そんなの簡単だろ、お前のは見てるこっちからしても暑苦しい」
ホシ「!?そっ、そんなことないし、!!」
ウジ「今のどこに照れる要素があったんだよㅋㅋ」
今日ももちろんそうで、だから頭もしっかり回る……から、そう言われてハッ!とする。
ジュン「……アニ!アニアニアニ!!そんなことないよ!!!」
ホシ「お、おおびっくりした……どうした、ジュニ」
ジュン「なにもしてないし、むしろハルはいつも……」
ホシ「……?いつも、なに?」
……そんなことない。
つい立ち上がってしまったが「とりあえず座れ」とウジに冷静に言われて大人しく座る。うん、ごめんなさい。個室とはいえうるさくしてしまって申し訳ない。
ジュン「……むしろハル、たぶんそんなに僕のこと好きじゃないんだ」
でも、そんなことないもん。絶対そんなことない。
そう、僕は思うからそう呟いただけ。
それなのに、元々ウォヌはずっとなにも喋っていなかったけれど、でも急にホシもウジもシーンとしてしまったからこのテーブルだけ明らかに静かになってしまって。
ウォヌ「……それ、あれじゃないの」
ジュン「……なに?」
ウォヌ「お前がハルのことを好きだと思ってる心と、ハルがお前のことを好きだと思ってる心の、……大きさ?みたいなものが違うんじゃない?」
だからなのかなんなのか、急に話し始めたウォヌの声がいつもよりもぐわん、と耳に響いてくる。
大きさが違う……?僕がハルのことを好きな気持ちと、ハルが僕のことを好きな気持ち、の、大きさが?
頭の中で反芻してみても、あんまり意味がわからない。
ウォヌ「でも、それを同じようにしようとするのはお前のエゴだろ」
……いや、分かりたくなかっただけなのかも、しれない。
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テイ(プロフ) - ハルカさん» 最高とのお言葉、たいへん嬉しいです!のんびりではありますが引き続きお楽しみいただけますと幸いです。 (2022年5月20日 10時) (レス) id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 最高に好みです。これからも楽しみにしてます。 (2022年5月20日 4時) (レス) @page27 id: e5accedd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mtuzu0043 | 作成日時:2022年4月28日 17時