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〜私立稲荷崎高校 入学式〜
(なまえ)「人がいっぱい…」
両親の都合で
生まれ育った街を離れ
春から兵庫県民。
慣れない土地
知り合いも友達もいない土地。
昔住んでいた場所よりも多い人口。
どこに行っても聞こえる関西弁。
聞きなれない方言に頭が痛くなってきた。
？「おいｯｯｯ！サムｯｯｯ！こっちやこっち！」
？「なんやツム。そんなに急がんでもええんちゃう？」
ツム？サム？
関西弁の外国人もいるの！？
どんな高校なのここ！！
凄いところに来てしまった。
A「うわ！！」
ぼんやり佇んでいた背後から突然の衝撃。
突然のことに 重心が前のめりになり転びそうになってしまった。
？「すまん！すまん！ぶつかってしもた！」
？「お前がちゃんと前見んからや。あほツム。大丈夫か？すまんな。」
A「いいえ。あたしも見てなかったので。ごめんなさい。」
頭上から声が聞こえてきた声に反応して 背後へと視線を送る。
(なまえ)「え…？」
振り向いた先には、同じ顔が二つ並んでいた。
瓜二つなその姿に 瞬きもせず左右へと視線を泳がせた。
？「同じ顔が2人やーって思とるやろ？笑」
？「ああー。俺ら双子やねんっ！」
A「あっ！双子！どうりで…」
？「こいつがツムで」
？「こっちがサムや」
(なまえ)「すごい…」
(なまえ)「横文字の名前！カッコいいですね！」
なんて素敵な二人だ。双子で名前がツムとサム！
地元では滅多にお目にかかれない外国人。
さすが都会。こういう人がたくさんいるのかと
入学式早々、兵庫島いう土地に感動は増す一方だ。
？「せやろ！？せやろ！！」
？「初めて言われたわ！わかる人にはわかるんやなぁ〜！」
A「ちなみに、どちらの国の方なんですか？」
侑・治「へっ？」
A「え？」
〜続く〜
続く (更新停止中)
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作者名：叶歌 | 作成日時：2023年10月8日 3時
