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▽
出番が終わりたまたまエレベーターで一緒になったゆずるさんと
出口に向かう｡
｢今日もたくさん出待ちいますね｡｣
河｢お前のな｡｣
｢え､ゆずるさんのファンの子に決まってるやないですか｡
女の子ばっかりやないですか｡｣
何言ってんすか｡
そしたら数人の女性が私の所に来て"付き合ってください"って告白大会｡
驚いたが､ずっと私は同性ファンが付くことを目標にしてきたので嬉しかった｡
｢可愛い子に言われて嬉しいな〜｣
出来る限りのファンサをして､ゆずるさんとその場を後にする｡
河｢やっぱりお前のファンやったやろ？｣
嬉しそうに言わんでください｡
河｢あんだけ紳士でスマートな対応されたら同性でも好きになるわな(笑)｣
｢そういうもんなんですか？｣
正直言ってファン心理というものはあまり理解できていない｡
けど｡とゆずるさんが付け足した｡
河｢男ファンもっと欲しいとは思わへんの？
まぁ今も十分居るけど｡｣
｢願望は無いですね｡｣
即答した｡
河｢ふーん、変わってんなぁ｡｣
ゆずるさんはよく私に質問してくる｡
河｢今日は家でご飯？｣
｢はい｡ご飯炊いて来てるので｡｣
河｢ちゃんと自炊しててえらいな｡｣
そう言うと優しく頭を撫でてくれた｡
｢…は…あ､ありがとうございます？｣
なんで急に褒められた？
河｢じゃ､またな｡A｡
ちゃんと真っ直ぐ帰れよ｡｣
｢ゆずるさんこそ､
若い男に絡まれて脅されないように気を付けて帰ってくださいね｡｣
誰がおやじ狩りに遭うか｡とツッコまれた｡
自宅に着き､ドアを開けようとしたタイミングで
新｢Aさんお疲れ様ですっ｣
｢おぉにーやん｡おつかれー｡｣
お隣さんであり､後輩でもあるさや香の新山が声を掛けてきた｡
新｢今おかえりですか？｣
｢せやで｡ただいま｡｣
そういうと嬉しそうに駆け寄ってきて
新｢今日も､いいですか…？｣
何のことか察しの付いた私は承諾し､彼を部屋の中へ入れた｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
