・ ページ26
「んー!美味しー!!」
駅前まで戻り、屋台で買ったクレープを口いっぱいに頬張る優くん。
「やっぱり可愛いなぁ、優くんは」
「そぉ??嬉しいなー!」
何だろうね、毎度毎度母性本能をくすぐってくるこの感じ。
私が、活動者とリスナーという関係で4人と出会っていれば、もしかすると坂田家だったかもしれないね。
「俺、男やし可愛いとか言われるよりかっこいいの方がええんやけどさ。何かAに言われると嬉しい」
「そうなの??」
「可愛いって言われるようなとこも見て欲しいし、かっこもつけたい。でもかっこ悪いとこもちょっと知って欲しい。……これって、好きやからかなぁ??」
ナチュラルに好きって言葉を織り交ぜてくるのは無自覚なんだろうか、それとも。
「し、知らないよ」
「あっ、A。ほっぺにクリームついとんで」
「えっ、うそ」
空いている右側の手で自分の頬に触れる。
「そっちやない、反対」
反対側に伸ばそうとしたその手は優くんによって遮られ。
ぐっと引き寄せられたかと思うと左頬にずるりと、生暖かいものが這う感触。
「……ちょっと!!」
「おいしかったぁ」
お前はアニメのキャラクターか!なんてツッコミたくなるような態とらしい舌舐めずりをかます彼。
公共の場でなんてことしてくれるのよ。
「なぁ、怒った?怒った??」
「……怒った」
「いやぁああああ!ごめん!許して!!」
全力で私に許しを乞う優くん。
何でここまで必死なのかは分からないけど、少しだけ悪戯心が芽生えちゃった。
ちょっとだけ、悪戯してみようかな。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←・
510人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2019年12月30日 12時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - 水羽さん» コメントありがとうございます!文才はないですよ…(汗 頑張ります、これからもよろしくお願いします! (2019年8月25日 13時) (レス) id: b15236861c (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - コメント失礼します!さかたん可愛すぎません?いや、他のメンバーも可愛いんですけど。とりあえずもう、好きです(真顔) 文才分けてほしいものです...更新楽しみに待ってますね! (2019年8月24日 22時) (レス) id: 499bbb9188 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - .。なな。.さん» ありがとうございます!全然です…まだまだ構成が不自然だったり問題ありありですがそう言って頂けるのは嬉しいです。これからも頑張ります!!! (2019年4月10日 23時) (レス) id: 06cbca279d (このIDを非表示/違反報告)
.。なな。.(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく読ましてもらってます!私はこんな感じの書けないので羨ましいです…笑更新頑張ってください!! (2019年4月8日 23時) (レス) id: 04e70c44c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サク | 作成日時:2019年2月20日 0時