27 ペアダンス�◆� ページ28
ダンスの振り付け、思ったよりむずいんだよなぁ……。
放課後練が終わってみんなが帰っていく中、私と伊吹くんだけまだ練習を続けてる。
って言っても、下手くそなのは私だけ。
伊吹くんは凄く上手なのに、私のために練習に付き合ってくれてる。
ちなみにさかたん・咲良ちゃんペアはと言うと団の2年生代表ポジ。流石っす。
さかたん、スポーツなら何でも出来るんです。
「あっ、そこちょっと違うかな」
「え、うそ」
伊吹くんの言葉で、ダンスを一旦止める。
「ワン、ツー、スリー、フォー、ここで回ってハイタッチ。ファイブ、シックス、…………うん、そうそう」
「何か、ほんとにごめんね……」
「気にしないで。僕ももっと練習しないとだめだし。……もう1回通しとく？」
「お願いします」
伊吹くんがまた、携帯で音楽を流してくれる。
振り付けの中には手を繋いだり男子の腕に女子が抱き着くみたいなのもあって若干照れるんだよね。
……あっ、さっきのところだ。間違えないように……。
「おっけい。うんうん、完璧だ。……よし、終わろ！」
「ありがとう、遅くまで付き合ってくれて」
「ううん！それより、坂田が……」
伊吹くんが指差す方を見ると、テラスに座ってるさかたんの姿。
「え、さかたん帰ってなかったんだ！？」
「あそこでずっとAさんのこと待ってたよ。僕、すっごい睨まれてた……」
「ほんとに申し訳ない……」
「Aさん、ほんとに坂田に愛されてるよね。……早く行ってあげて」
「うん！ありがとうね！ばいばい！」
「ばいばーい」
伊吹くんに挨拶してから、走ってさかたんの方に向かう。
「さかたん！ごめん、遅くなった！！」
「遅すぎやねん、運動音痴〜」
「先に帰ったと思ってて……」
「そんなことせーへんわ。て言うかなぁ、伊吹と手繋いで喜ぶなや」
「よっ、喜んでなんかないし！さかたんこそ、咲良ちゃん見てデレデレしてたんじゃないの〜？」
「まぁ、な？めっちゃ可愛かったわぁ〜」
「さかたん、きっとクラスの男子全員に羨まれてるよ？幸せ噛みしめて踊りなよ」
「何それー」
軽口叩きつつもこうやって一緒に帰ってくれる、いつもそばに居てくれる幼馴染み。
大事だなぁ、って改めて思った。
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「ちょっとぐらい嫉妬せぇや」
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りん。(プロフ) - 瑠那さん» 読んで頂いてありがとうございます！！苗字、固定になってないと思うのですが…？？ (2018年12月25日 0時) (
レス) id: 06cbca279d (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - 苗字がたまたま私のリアルの苗字と一緒で、すごく奇跡を感じながら見ましたw (2018年12月24日 19時) (レス) id: 2dfbc27317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サク | 作成日時：2018年12月17日 1時
