13 和解。 ページ14
*sakata
Aに手を引かれたまま電車を降り、そのまま歩いて改札を出た。
この子、いつまで繋いでてくれるんやろ……。
でも、指摘したら離されそうな気がして俺は黙ってた。
……が、ホームを出た瞬間、パッと手を離され、思わず声を上げた。
「……あっ」
「……何？」
「いや、……何もない」
やばい、あからさまに怒ってる。
そりゃそうよな、さっきのじゃお前の脚は見たくない、みたいな感じになってたもんな。
「やっぱ、何もなくないわ。さっきはごめんな」
「やだ、許さない」
「ちゃうねん、誤解やねん。聞いて」
「ガチトーンでチビとか言われたらかなり傷付くんだよ！？」
……え、そっちかい。
「えっ！？あぁ、ごめん」
いや、それを言うなら自分もいつもうらさんの身長のこと弄ってるんちゃうんか……？
「でも、150cmってなぁ」
「150.4cm！！」
あぁ、うらさんと一緒や。何で小さい人って身長をミリ単位まで言いたがるんやろか。
……って、ちゃうねん！誤解をちゃんと解かなあかん。
「あのな、A。身長のことも悪かってんけどさ」
「……うん」
「脚見たないんか、言われて別にって言うたやん。俺」
「あぁ」
「ほんっまにごめん。何て言うか、勢いに任せて言うてもーたと言うか……」
「そっちはあんまり気にしてないんだけど」
「その！見たくないとかちゃうねん！！むしろ見してくれるんやったら大歓迎やし！うん！！」
恥ずいけど、これはちゃんと言っとかな。もしもAが年中完全防備になってもーたら！それはほんまに困る！！
「さかたんきもっ」
「えっ……？ごめん！！どのへんが！？」
「全部、かな〜。……ってか、すっかり機嫌直ったのね」
「あ、ほんまやな」
話が楽し過ぎて、つい。
「志麻がふわふわしてるから怒ってたんでしょ」
「ん〜、半分正解で半分不正解や！」
「まぁ、好きにやらせておけば良いと思うけどなぁ。私は」
「……そうか？辛い思いする子が少なからずおると思うんやけど」
……そうは言うても、俺は目の前のお人好しで強がりで、何にも俺に打ち明けてくれないこいつさえ辛くなければそれでええんやけど。
「それは居るだろうね。罪な男だよ。……あっ、ばいばい」
Aの家の前に着いた。
「おぅ、また明日なー」
仲直りは一応出来たし、まぁええか。
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りん。(プロフ) - 瑠那さん» 読んで頂いてありがとうございます！！苗字、固定になってないと思うのですが…？？ (2018年12月25日 0時) (
レス) id: 06cbca279d (このIDを非表示/違反報告)
瑠那(プロフ) - 苗字がたまたま私のリアルの苗字と一緒で、すごく奇跡を感じながら見ましたw (2018年12月24日 19時) (レス) id: 2dfbc27317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サク | 作成日時：2018年12月17日 1時
