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過去と現在9 悲劇への誘導 ページ31

side スカイ

「ここが裕の就職する会社でーす!」
着いちまったか…
ここからは何が起きるかわからない。気を引き締めねぇと…

「…聞いてる??」
「ん?あ、あぁ、聞いてる」
「へんなのー…じゃあ、まず、社長室にいっきまーす!」

いきなり、会うことになるのか…
おそらく俺が話を聞いていたやつだとは気づいていないはず…
だか、万が一気づかれたら…
「着きましたぁ!ここが社長室でーす!」
「…ここが、か…」

この中に…

「ほらほら!ノックして入って!」

…よし

コンコン

「はい」

ガチャ

「し、失礼します。」

「お父様、連れてきたわ。」

「おぉ、お前か…てことは君が裕くんだね?娘から話は聞いているよ。」
「初めまして。」
「いつも、娘が迷惑をかけてすまないね。今回のこともきっと突然いい始めたんだろう?」
「お父様!失礼ね!迷惑なんてかけてないわよ!」

いや、かけてるだろ

「あ、裕までいや、かけてるだろみたいな顔して!」
「別にそんな顔はしてない」

エスパーかよ…

「じゃあ、早速、私が会社の案内をしよう」

…!!

「あ、その事なんだけど私がしてもいいかしら?」
「どうしてだい?」
「いや、裕も緊張してるし、少しでもリラックスできるように…」
「大丈夫だよ、ねぇ?裕くん?」
ここで首を縦に振ればこいつが…!

「すみません。社長。俺は娘さんに案内を頼みたいです。」
「…!…ど、どうしてだい?私に何が不満でも?」
そう簡単には退いてくれねぇか…

「いや、不満はないんですが、やはり社長はお忙しいのでは?」
「そんなことはないさ。ちょうど今日は午後からの予定しかなくて暇だったんだ。」
「いえ、社長に案内してもらうまでもないです。この前見に来ましたし…」
「少し見たくらいじゃわからんだろ、だから詳しく案内すると言っているんだ」
「ストーップ!…二人ともどうしたのよ?いつもと様子が違うじゃない。」

「俺は!…俺は、社長が忙しいかと…」
「だから、そこまで急がしくはないと…」
「ストップって言ってるでしょ?もう、3人で行けばいいじゃない」
「…!…そ、そうだな。3人で行けばいいよな」
そうか…!
そうすれば両方とも俺の目の届く範囲に…!!

「君はさっき、この会社を前に見にきたと言っていたね。」
「は、はい」
なぜ、そんなことを…?

「何時来たんだい?」
「昨日ですが…」
「へぇ…」

「じゃあ、昨日のは君だったんだ…」

…!
し、しまった!

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冬賀魔 - さくらこ@桃色さん» 善処します。笑 (2017年4月26日 14時) (レス) id: a64f1838bb (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ@桃色(プロフ) - ネタを個別で送りました!更新をお願いしても大丈夫ですか? (2017年4月25日 21時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ@桃色(プロフ) - 冬賀魔さん» あ、はい笑 了解です笑 (2017年4月17日 20時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
冬賀魔 - さくらこ@桃色さん» あ、あとネタを下さい。← (2017年4月17日 20時) (レス) id: a64f1838bb (このIDを非表示/違反報告)
冬賀魔 - そうですね…できたらしときます。← (2017年4月17日 20時) (レス) id: a64f1838bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬賀魔 | 作成日時:2016年4月24日 12時

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