青と青の出会い

敵と味方　ばかって言うほうがばか ページ20

side ｽｶｲ

今、ドーレとルーブはスパイ話で盛りやがってやがる。

ランソオについて話を振ったところ、うまい具合にはぐらかされてしまった。
ルーブのやつ何を考えてやがる…

ランソオは、こっちの世界じゃ有名な何でも屋だ。
依頼さえあればなんでもする。俺と似てるな。


でも、俺とは決定的に違うところがある。


それは、俺は依頼されたことしかしない。
だが、あいつは依頼がなくても何かしてやがるってことだ。

つまり、自分で動いているときがある。
それも、何か目的を持ってな。


まぁ、あいつが何かして、それが依頼なのか違うのかなんて見分けるのは至難の技だけどな。


今回の依頼は、果たして依頼なのか


それとも…


「カイちゃん？考え込んでどうしたの？」
「あぁ？…別になんでもねぇ」
「珍しいですね！」
「何がだ。てか、てめぇらのばかみてぇなくだらん茶番は終わったのか？」
「ひどいわね！」
「そうですよ！ばかって言うほうがばかなんですからね！」
「少なくともてめぇらより頭はいい」
「「ひどい！」」
「もうちょっと私たちを気遣いなさいよ！」
「そーだ！そーだ！」


こいつら…人をばかにしやがって


「先に帰る」ｽﾀｽﾀ
「あぁ！置いてかないでくださいよ！」

ﾋﾟﾀｯ

「痛っ…急に止まらないでくださいよ！」



「…てめぇ、俺の邪魔はするなよ。あと、ドーレに何かあったら俺が許さない。」
「えっ？」

「ちょ、二人とも速い！待ってよ！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

「…」ｽﾀｽﾀ

「えっ、あっ！ちょっと！スカイさん！」


ルーブ…


ランソオ…



今は俺の敵ではない。

が、近い将来敵になっている。





そんな気がする…

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