５.掟 ページ31
｢｢｢｢いただきまーす｣｣｣｣
｢Aちゃんこのハンバーグ最高！！｣
｢Aは相変わらず料理うまいねぇ｣
｢……ん、うまい｣
あの後軽く４人で自己紹介をしてから
夕飯を仕上げて、みんなで囲んで食べる。
｢あ！ちょっと小瀧！
私のハンバーグ取らないでよ！｣
｢だって残こしてるから！いらんのかと思ってんもん｣
｢残こしてるんじゃなくて置いてるのよ！｣
すっかり仲良くなっているさやと小瀧。
藤井くんはそれを優しい目で見ている。
｢あの、もっとリラックスしてくださいね｣
｢あ、ありがとうございます｣
｢なんでさっきから２人とも敬語なん？
距離あるやん、なぁ？さや｣
｢あんたは馴れ馴れし過ぎるけどな｣
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢あのー、何か手伝おか？｣
食べ終わって食器を洗っていると、藤井くんがそう言ってキッチンに来た。
｢ううん、大丈夫。ありがと
藤井くんは遊ばないの？｣
｢……相撲はちょっとな、｣
そう言って苦笑いして見るのは
リビングで相撲をしているさやと小瀧。
｢あはは、そうだね
じゃあ、洗った食器拭いてもらってもいい？｣
「うん、わかった」
２人で並んで食器洗いをする。
……何話せばいいんだろ、
慣れていない状況に戸惑っていると藤井くんが口を開いた。
｢馬辻さん、ありがとう｣
｢え、何が？｣
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作者名：まこ | 作成日時：2016年11月8日 14時
