第54話「女には隠したい秘密が一つ二つ有るものよ」 ページ7
純粋な声が、私の真下から聞こえた。
そちらに目線を向けると、私はアッと声を上げた。
トラブルメーカー(五男)がブワッと投げたのは、私の鞄の中にパンパンに詰めた手紙。
はち切れんばかりに詰め込まれたそれを、一切の容赦なくぶちまけやがったこの男おおおお！！！！
「うわっ、何これ手紙？なんでこんな、に……」
チョロ松兄さんがその一枚に手を伸ばし、それを見た瞬間全ての動きを停止させた。
えっ…え？と戸惑いの声をもらす兄の隣で、同じように手紙を拾い上げて読む一松兄さん。
一通りに目を通した後、平然と「これ、A宛のラブレター？」と聞いてきた。
その時私は、おそ松兄さんが十四松兄さんにサソリ固めを極めてる背後を通って階段へ一目散に走った。
「待てゴルァA！！！なに逃げてんのじゃこれ説明しろ！！！！」
「別に怒らないから。話を聞きたいだけだから俺ら」
「じゃあなんでそんな縄構えてんだギャアアアアライジング野郎足速ァァァァァ！！！！！」
階段を駆け上り終える前に、三段飛ばしで駆けてきた自意識ライジング野郎ことチョロ松兄さんの手によって捕まった。
てめえなんでここでもへそウォ(おそ松さんゲーム)でも足速いんだよ！！だから自滅すんだよ！！！
羽交い締めにされ、身長的な関係で足が地面から離れ宙に浮いた状態で居間に連れ込まれた。
そして、あの訳の分からないデザインのイスに落とされると、一瞬のうちにぐるぐると縄で縛られた。
やっぱお前の趣味だったか闇松ううううう！！！
ほんの少しだけ手が動かせる程度の鬼畜レベルに拘束された娘の様子を見たマミーが、ちょっとだけ吃驚したっぽいけど「そういうのはご飯食べ終わってからにしなさいよ」と注意した。
そういう事じゃないと思うのマミー！！
「で？これはなんなのA。僕らもお腹空いてるから早く説明してくれると助かる」
「ちょっと理由が理不尽じゃないかな！
別に何もな…くはないけど、兄さん達には…関係…ないよ…うん」
目を逸らしてそう呟いた。
理由を知らないチョロ松兄さんと一松兄さんは、私の目の前で一瞬アイコンタクトを交わすと、態とらしい溜息を吐いた。
そして、2人の目が無駄に暴れる私を捉えた。
第55話「待機組の逆襲」→←第53話「謎は深まるばかりである」
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こま - シンプルに言って好きです！カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです！すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています！w続き楽しみに待ってます！！！ (10月25日 19時) (
レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです！！れお願いします！！！続き待ってます！！！ (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます！！！！ (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···！ (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんこ
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月28日 16時
