第60話「明日に向かって御祈りをしようか」 ページ13
「そういやさ、何で急に縄切ったのチョロ松兄さん」
殆ど唐揚げを食べ終わり、満足気にお腹を撫でた後そう問いかけた。
私の後ろでは一松兄さんが縄を握ってシクシク泣いている。
「んー…何となくAの気持ちが分かったからかな」
「え…読心術使った？」
「違うから」
そんな超高度な技使えないよ僕。とチョロ松兄さんにやけに冷静に突っ込まれた。
「Aは僕らに…そのストーカーの相談しなかったんじゃない。
「出来なかった」んでしょ？」
それの所為で、と、私の隣にずっと座っていたカラ松兄さんに向かって指を指すチョロ松兄さん。
「え？」
「ごもっともであります、ハイ」
きょとんとするカラ松兄さんの隣で、私は見事見破ったり…とひれ伏した。
「…ごめんねA。色々と複雑なお前の気持ちに早く気付いてあげられなくて」
「気にすんなよぉ兄さん。たらふく唐揚げ食べれたから良いんだ」
「A……」
「チョロ松。何が何だかよく分からないが…やらんぞ。俺のAは」
「わ た し は お ま え の も の じ ゃ な い」
しかも隙あらばくっついてんじゃねえよ！！と隣でぴったりくっ付く兄を押し退ける…事も出来ずに、ただ兄の体に手をつけてるだけのような状態になった。
文化部(写真部)はこれだから辛い。
そうなんだよ。
私が頑なに、あの新作シー○リーズを生贄にして身を守ろうとした出来事(前前作の第18話らへん)。
あれは、絶対にカラ松兄さんにストーカーの存在を教えたくなかったから。
門限を破る、私が何処かへ1人で行く、カラ松兄さんの言葉を拒否る、他の兄と二人きりで話す…etc.そんな事で怒ったり、理不尽な選択肢突きつけたり激しく嫉妬する男だ。
冷静に考えるとほんと頭おかしいなこいつ。
んで、今回のストーカー事件。
そんなの知られたら、私はすぐさま何処かの鉄格子付きの真っ暗な地下に閉じ込められ、手足を鎖で繋がれ日の光をもう二度と浴びることなく人生の終焉を迎える。
そんなBAD ENDを受け入れる事など出来ないので、なんとか自分の力でストーカーを制圧しようとした。…したかった。
まあ結局知られたけど(白目)
ストーカーに変なことされなかった？大丈夫？と、心配そうに聞いてくるチョロ松兄さんに力無く首を横に振る私。
変な事されててもされてなくても、私は…もう学校へ行く事は叶わないかもな。多分。
第61話「れっつミンチparty？よし阻止するぞ」→←第59話「虐げる者、虐げられし者」
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こま - シンプルに言って好きです！カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです！すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています！w続き楽しみに待ってます！！！ (10月25日 19時) (
レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです！！れお願いします！！！続き待ってます！！！ (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます！！！！ (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···！ (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんこ
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作成日時：2016年3月28日 16時
