第58話「ボロが出るのは早かった」 ページ11
「男はみんな勝手過ぎるんだよ、なんでこっちの気持ちを分かってくんないのさ!!少しは私の事気遣えよ!!
私が「何もない」って言うならそれでいいでしょ!!!
あとティッシュうぜえ!!もういいわ!!!」
ウワァァァァンとマジ泣きし出したA。
3年に一度有るか無いかぐらいの大泣きに、とうとう兄達も焦りだした。
「お、おいチョロ松。もうそろそろ許してやれよ、な?」
「悪いけど、こっちも譲る気無いから。無理矢理にでも吐かせてやりたい」
「んな強引な…」
「こっちにとっては一石二鳥だぜbrother。
Aの泣き顔を見れた上にコレクションも増えた」
「だから駄目だっつってんだろうがクソ松兄さん!!!アウトだって!!」
「あ、やべ…Aのその顔ゾクゾクする…もっと泣かせたい」
「男はね、みんなこんな感じだから、ごめんねA!!」
バラバラに反応する六つ子。
結局、Aに直接フォローしてあげたのは十四松のみという糞な結果にAはびーびー泣き喚く。
激しく癇癪を起こしながら、Aは自身の兄達を涙目で睨んだ。
そして叫んだ。
「大体、チョロ松兄さんもあのストーカーと同じで自己中過ぎ!!少しは相手の事考えてくんない!?!だから拒絶されんの!!!
そんなんだからアイツも歯ぁ欠けるような制裁を受けたんだよバーーカ!!!!
…………………………………あっ」
思わず手を口にやる……事も出来ずにすぐさま口を閉じた。
でもそれは無駄だったらしい。
完全に口が滑った私を追い込むように、こちらを見つめる多数の目。
「A、今の言葉もう一回言って?」
「えっ……お、男はみんな勝手過ぎるんだ、だから」
「そんな前じゃねーよ、今のだっつってんでしょ?」
チョロ松兄さんに片手で頬を挟むようにしてグワッと掴まれた。
私は今たこ口になって、相当マヌケなんだと思うが手をまともに動かせないから何とも出来ねえ。
頬を掴まれた状態で言えオラ言えオラと左右に振られたが、口を噤んだ。
こうなりゃ意地だ。チョロ松兄さんが諦めるまで私は絶対喋らない。
「一松、唐揚げ用意」
「最近までずっと私に付きまとっていたストーカーがですね、とうとう学校にて私を襲撃しに来ていろいろあったんですよ。
アッいっけね」
そんな意地も唐揚げには勝てなかったよ。
流石だね、マミー。
第59話「虐げる者、虐げられし者」→←第57話「アメと鞭と少々の憎しみ」
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こま - シンプルに言って好きです!カラ松のちょっと病んだ系のギャップえぐすぎて口から内蔵でましたwガチ、永遠に続いてほしいです!すべてが完璧すぎてもう毎日満面の笑みで一日を過ごしています!w続き楽しみに待ってます!!! (10月25日 19時) (レス) @page43 id: aa7af232a4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - めっちゃ好きです!!れお願いします!!!続き待ってます!!! (8月30日 22時) (レス) id: a39746ca53 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 超おもろい………続き待ってます!!!! (5月20日 23時) (レス) @page43 id: 4a7b17e5bc (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続き待ってます···! (2022年4月7日 22時) (レス) id: a82882ac10 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらっち - 本当にもう好きすぎます... (2022年3月27日 1時) (レス) @page43 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月28日 16時