第3話「過保護通り越して最早躾けの範囲」 ページ4
「A、門限は何時だ?」
「し、7時…」
「今の時間は?」
「とっくに9時越えて…る、けども!だってしょうがないじゃん!友達に勉強教えてもらってたんだし!!
それぐらいいいでしょ!つか何でカラ松兄さんが怒ってr ぐえッッ!」
「…honey、お前は俺と約束したよな?この時間までには絶対帰って来るって」
「そんなの…っ、私の年齢…ぐらいの、子なら…早すぎるって…っっ!!」
「他人は他人だ、honeyとは関係ない」
「じゃ…あ、カラ松、兄さんとも…関係な、ぅぐ……!」
「苦しそうな顔も可愛いぞA。でも少し黙れ」
先程の背負い投げの受け身を取れずに仰向けに転がってる私に乗っかり、「馬乗り」になった状態で首を絞める兄は最早真顔である。
お前誰だよ!そんで話通じないよこれどうすればいいの!とりあえずヤメロ!!
そう叫びたかったけど、頚動脈を圧迫されてる今では口をパクパクさせる事しか出来なかった。
あっ、視界が白くなってきた。
お花畑も白装束のお婆さんも見えるぞ、あれっこれってかなりまずい?
「やめろカラ松!お前何やってんだ!!
いけ、お前たち!」
その声とともに、私の首を絞めてた手が緩んだ。
大きく咽せた私。
さっきから私の喉痛めつけられすぎじゃね?
体を丸めて気道を確保し、必死に酸素を取り込んだ。
見ると、十四松兄さんとチョロ松兄さんがカラ松兄さんを押さえつけてる。
叫んだ声の主であるおそ松兄さんは隣で「おい大丈夫かA!ほらヒッヒッフーヒッヒッフー」と私に声をかける。
状況が状況なのに何ふざけてんだこいつ。
あとナチュラルになに弟使ってんだこいつ。
だが今回は素直に従ってみた。
でも変わらなかった。
咽せた。
思っくそおそ松兄さんを睨み付けた。
「っおいおそ松!Aから離れろ!!」
離せお前ら!!と吼えるカラ松兄さんにいつもの優しさは感じられない。
一松兄さんとトド松兄さんが遅れながらこっちに来て、だいぶ変わったカラ松兄さんを見てる。
「え、アイツ誰?俺知らないんだけど」
「か、カラ松兄さん…だよね?ヤバイなにあれ怖い」
と、言って、私を見た2人。……え?
……え、私が悪いの??
そういう意味で見てんの?てめえら。
その後、兄たちが力尽くでカラ松兄さんを縛り上げ、何とか私の喉を守り切る事に成功した。
まじでどうしたんだよカラ松兄さん。
第4話「妹はチキンだった、ただそれだけの事」→←第2話「妹さんは混乱した!」
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かがやっきー - 面白くて何度も見てしまうwww (9月16日 10時) (レス) id: 8d95105aca (このIDを非表示/違反報告)
コマチ - もうwwwヤバいwww (2021年4月10日 13時) (レス) id: 4dbda32ce7 (このIDを非表示/違反報告)
なすび - 笑いが止まらないです!w (2018年11月15日 17時) (レス) id: aacec57d7d (このIDを非表示/違反報告)
花曇りの向こう - 『そこ、胃じゃなくて腸や。』 (2018年6月24日 11時) (レス) id: aa550f4f7c (このIDを非表示/違反報告)
病み少女 - おもろいw何時もニヤけて見てる (2018年1月28日 19時) (レス) id: 84f04abc98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年2月22日 18時