第枯玖話「診察開始」 ページ3
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その後、お婆さんが呼んでくれたらしく、お医者様が来た。
少年3人が先に診てもらい、そして3人とも「重症だね」と一言だけ言われていた。
「さ、3人とも仲良く肋折れてんの……くっ、ちょっと面白……ヒィ……ツボだわ……仲良しかよクソ……ヒィ」
「オイ、何笑ってんだA!!」
「笑ってないハヒィ……」
「思い切り笑ってるよね……」
「笑っているな……」
完全にツボにハマった私は死にかけのゴキブリのように腹を抱えて蹲った。面白すぎ、フヒィ……
「次は貴女ですね。……すみませんが君達、お嬢さんの為に後ろ向いてて貰ってもよろしいですか?」
「え?あ、はいすみません!」
「え?なんで?」
「は?なんでだよ」
「いや、お嬢さんの身体の方を診察しますので……」
「だからなんで?」
「なんでだよ」
「あーもう2人とも!言う事聞いて後ろ向け!!」
有難う炭治郎くん、君の事はほぼ此方の世界のお兄たまだと思ってます。
先程彼らが診察してもらったように、私も浴衣をはだけさせ胸元を晒さなきゃいけなかったのだが、炭治郎くんを除く2人は全く後ろを向こうとしてくれなかった。
いやバカヤロー!これでも私女だぞ!君らみたいについてるものはついてねーし、ついてねーものはついてるんだぞこちとら!察しろや!!
……いや、いのっちは兎も角、善逸くんは本気だったんだろうな。知っていてワザと後ろ向かなかったんだろうな。段々彼の事分かって来て正直複雑である。
「お前も折れてるだろ肋!!5本くらい!!」
「折り過ぎじゃない?流石に気付くわ。それに例え折れてたとしてもせめて1本かそこらだよ」
「……いいえ、肋の方は無事ですね」
「ッシャア!残念だったな肋折り三兄弟!私は君らと同じ轍は踏んでねえ!!」
「良かったなぁA」
「良かったねぇAちゃん」
「フン!」
「(煽ってみたのに予想以上に責められねえの辛ァ……)」
「………あ、足の骨にヒビ入ってますね」
「えっ」
嘘だろ(白目)
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えのぐ(プロフ) - 初めまして!もうこのコメント欄みないかもですけど一応言っておきます…百弍話の最後「異性には厳しい」と書いてありますが同性では…?細かいかもしれませんが…!この作品大好きですん。更新頑張ってください…! (2019年9月18日 19時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
シアン(プロフ) - 今日1日で全部読んでしまいました()好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 8d130acbce (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 夢主ちゃんが本当に面白すぎて1話ごとに必ず笑ってますwwめちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月29日 11時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - コメント失礼します。この作品が面白すぎて、全然原作知識ないのに壱から1日で読んでしまいました!!番外編も含め、続きすっごく楽しみにしています!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: 8f71767d1e (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 初めまして。この作品、とっても面白いですね!たまたま見つけて読んだのですが、この作品で鬼滅の刃の夢小説に目覚めました。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月21日 9時