第佰漆話「蜘蛛」 ページ21
.
しかもコイツなんか糸張ってるし!!早くね!?蜘蛛が巣を張るのってまあまあ時間かかんない!?ねえ蜘蛛なら真面目に蜘蛛やりなさいよ!!!独自の進化遂げんなや気色悪い!!!気持ち悪い色しやがってこの野郎ーーー!!!
ぐん、と何かに引っ張られるような感覚がした。しかし脳内大荒れ天気予報な私は怒り任せに刀で斬り裂いた。
森の奥を見れば、関節の外れた人形のように操られた隊員たちが歪な動きで立ち上がっている。よく見れば彼らの身体にいくつもの糸が付いていた。
「糸を切るだけじゃ駄目だ!!また蜘蛛が操り糸を繋ぐ!!だから……っ!」
「どうしたァ炭治郎くん!!」
「っ、臭いが、刺激臭がする!」
「えっ。どっから!?それは人体に影響を与える感じの!?」
「分からない…!何処からか風に乗って流れてきている!」
そうか君鼻良いもんな!全く分からんわそんな臭い!!
その間も地面に多数の蜘蛛がわらわらやってくる。ヒギィィィ気持ち悪い!!気持ち悪い!!!那田蜘蛛山とか名は体を表すといいますが本当に表さないでほしかったな!!!!
「じゃあ蜘蛛を皆殺しにすればいいってことだな!!」
「無理だ!!蜘蛛は小さいし多分かなり数がいる!!操っている鬼を見つけなければいけないんだよ、でもさっきから変な臭いが流れてきていて俺の鼻がうまく機能しない!」
「(犬みたいな事言うなぁ炭治郎くん!警察犬か君は!!)」
「伊之助!!もし君が鬼の位置を正確に探る何らかの力を持っているなら協力してくれ!!Aもだ!!」
「ごめん私そんな超能力持ってない〜!!」
「じゃあ俺と操られてる人たちをどうにかしよう!!それから、えーっと」
「村田だ!!」
「村田さん!!俺たちの3人で……」
その時、風が吹いた。
生暖かい風。
気配を感じた。
空を見上げる。鈍く光る月を背に、子供が立っていた。
.
1320人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
社会人になる筈だった私の就職先は『鬼殺隊』と呼ばれる組織に決定しました。伍【...
金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。参【鬼滅の刃】
もっと見る
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えのぐ(プロフ) - 初めまして!もうこのコメント欄みないかもですけど一応言っておきます…百弍話の最後「異性には厳しい」と書いてありますが同性では…?細かいかもしれませんが…!この作品大好きですん。更新頑張ってください…! (2019年9月18日 19時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
シアン(プロフ) - 今日1日で全部読んでしまいました()好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 8d130acbce (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 夢主ちゃんが本当に面白すぎて1話ごとに必ず笑ってますwwめちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月29日 11時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - コメント失礼します。この作品が面白すぎて、全然原作知識ないのに壱から1日で読んでしまいました!!番外編も含め、続きすっごく楽しみにしています!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: 8f71767d1e (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 初めまして。この作品、とっても面白いですね!たまたま見つけて読んだのですが、この作品で鬼滅の刃の夢小説に目覚めました。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月21日 9時