第枯陸話「酷似している」 ページ42
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「どうしたA?腹でも痛いのか?」
「(惜しいな、腹じゃなく胸なんだよな……)いや大丈夫。お腹空いただけ」
「なんだお前、腹空いてんのか?じゃあこれやるよ!」
「いやピッカピカのどんぐり渡されても」
食えって?リスか私は。
しかしふざけているわけでもなくクソ真面目な顔をして「ホラ」と差し出してくるいのっちに、何だか断り辛くなった私は「……うっす」と受け取った。
ポケットの中入れとこ、御守り的な感じで。
カラスが案内した先には、「藤」の文字がデカデカと書かれた門がある立派な屋敷の前だった。屋敷……ウッ、頭が!
『カァアーーッ、休息!!休息!!負傷ニツキ、完治スルマデ休息セヨ!!」
「えっ?休んでいいのか?俺今回怪我したまま鬼と戦ったけど……」
『ケケケッ』
「ケケケッて……」
「(労働基準法があったら真っ先に訴えられてるな、この組織……)」
まあそんなもん存在したら今頃みんな鬼に食われて死んでますけども。
いつの間に肩に乗っていたフクロウは『ホー』と鳴く。いやだからどういう感情?
「はい……」
カラスの喧しい声で気付いたのか、屋敷の主らしい白髪のお婆さんが出てきた。
………いや、こういうの言っちゃ失礼に当たるしそもそも此処には存在しないからアレだけど、完全に白髪の黒柳○子である。それか大分魔力が失われた湯婆婆である。
思わず噴き出しそうになった口を押さえた。
いや普通に失礼だわ、ホントすみません黒柳さん。
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第_話「【そして続編へ】」→←第枯伍話「この胸を焦がす何か」
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ぱんこ(プロフ) - みしろさん» コメ有難うございます!神ではないんです、ただただ妄想を吐き出すのが得意な一般ピーポーなんです…(〃ノωノ)更新頑張ります〜〜! (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - ほにゃさん» コメ有難うございます!私の作る小説は悉くキャラが病んでいくので不思議ですね!笑 これから彼をどう動かそうかちょっと悩んでます…( ˘ω˘ ) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 黒酢さん» コメ有難うございます!キャラの性格を掴むのには苦労しました…炭治郎冷たいですか?笑 自分では全く分からないです(゚-゚;)これからはもっと優しいキャラにしていきます!笑 (2019年7月21日 17時) (レス) id: 3e4c0c522b (このIDを非表示/違反報告)
ふーゆず(プロフ) - 善逸ゥ!ゴボアゴボン”ン”(吐血音)最高かよ…ッ! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 63500bc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
みしろ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。テンポ良く読みやすいです。貴方様は神か……(合掌)陰からひっそりと応援しております!!!!! (2019年7月20日 12時) (レス) id: 509e58e731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月15日 16時