26 ページ1
．
そこにはお昼松本さんと一緒にいたわんこ顔のその人が乗っていた
｢ん？あーまっさんのお気に入りの｣
｢はい？｣
｢いや、何もない(笑)
乗らないの？｣
ビックリしてエレベーターに乗るのをすっかり忘れていた
｢乗ります！｣
｢どうぞ〜｣
顔は知ってるけど、話したことはない人との密室空間はなぜか時間が長く感じる
これは世間話でも話した方がいいのかな
なんて考えているとその人の方から話しかけてきた
｢顔赤いけど、熱でもあんの？｣
｢えっ！？｣
両手を頬で隠すけど、時すでに遅し
その人は腕を口に当ててクククッて喉をならして笑っていた
｢潤くんになんかされた？｣
｢な！いや！！何も！｣
｢動揺しすぎじゃない？(笑)｣
返す言葉に困っていると
｢潤くんね、あんな怖そうな顔してるけど優しいし男らしくて中身もかっこいいし友達の俺としてはオススメだよ
あ、でも夜の方はちょっと抱かれたことないからわかんないけど潤くんだし上手いよきっと｣
ウンウンって満足気に話す彼
可愛い顔して夜の方とか初対面の私に何を話してるんだこの人
｢あ、あの｣
｢ん？｣
可愛らしく首を傾げる仕草は女子よりも可愛い
｢松本さんって、誰にも爽やかで優しくて好青年って感じですよね？｣
｢のはずなのに、困ってるあんた見て意地悪でもされた？(笑)｣
まるでさっきの場面を見ていたかのように話し可愛らしい薄い唇の端がクイッと上がる
｢そりゃ、会社ではいい顔するでしょ
その方が色々面倒臭くないし
あっ優しいのは間違いないけどね｣
いつの間にかエレベーターは1階に着きドアが開く
｢じゃあお疲れ様〜｣
彼は手をヒラヒラさせながら少し気怠そうにエレベーターから降りていった
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢叶 | 作成日時：2019年10月1日 21時
