愛してる ページ25
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終始、今日はそんなしっぽりとした飲みの場だった。スタートがそんなだったから仕方がない、別に嫌でもない。
お店を出た私たちは前回と比べてとても落ち着いていて。これからきっとラーメンに行くのだけどそうとは思えないほど、お酒を飲んでいたのも何だか嘘のよう。
「…え、ラーメンいく？」
「おい、嫌だとは言わせねぇよ？」
ただ、やはりしっかりと連れて行かれる模様。
ふっかのおすすめラーメン屋さんパート2。
前回のお店は年季のある暖簾がかかったいかにも、な所だったけど今回は割と新しいお店なのか綺麗で落ち着いた雰囲気のお店だった。
お店の雰囲気までもが空気を読んでいる。おかしな話だ。
「マジうまいよ」
ただ、私にメニューを見せながら先程とは打って変わって上機嫌な様子のふっか。やっぱりラーメンの存在は特別らしい。
「…ふ」
「なんだよ」
「いや？ふっかはラーメンが恋人なのかもねぇ」
単純なのかなんなのか。また少しおかしくなってそう言うと彼はちょっとだけムッとした。
「あぁそうだよ、俺はラーメンを愛してる」
「いいことじゃない？ラーメンは裏切らないんだし」
そんな適当なことを言いながらシンプルに塩ラーメンにしようかなぁなんて思う。お酒の後はあっさりが吉だ。
「一番は彼女とラーメン啜ることなんだろうけどなぁ」
「彼女に強要する気？」
「俺はラーメン嫌いな子は好きにならねぇ！」
酔っているのか、さっきの話の続きなのか…
急にしみじみしたかと思いきやそんな事を言って腕を組む。
「嫌いな人の方少ないと思うけど…時と場合で今はキツイって時に強要すると嫌がられるよって話ー」
「好きな奴とならラーメンくらいいつでも食えよ」
「あは、もうラーメンと付き合え！」
「臨むところだこのやろう」
なんだこの会話。
勢いですみませーん！と店員さんを呼んだふっかを見て笑った私。それに気づいているのかいないのか、彼はそのままの勢いでライスまで注文しだした。
入るの？
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「……キツそうなのは触れない方がいい？」
「絶対に触れんな」
案の定、ラーメンは早々食べ切ったものの残った白米に苦しそうな彼はスープだけが残った私のどんぶりを少し羨ましそうに一瞥した。
ラーメンの分が空くように居酒屋の時点で調節していた私の完全勝利である。
「……ふふ」
「あーうまいなーやっぱラーメンには白米だよなー」
「はいはい、がんばれー」
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ぽぷら(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます！もう少しでラストスパートなので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです☺️ (4月8日 20時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 今回も好きなお話で一気に読みました！胸がきゅーっとなります！！ (3月24日 22時) (レス) @page47 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます☺️ゆっくり更新にはなりますが楽しんでいただければ幸いです！ (3月15日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - 見つけた瞬間飛び起きました👏もう面白くてわくわくしてます！😍 (3月5日 23時) (レス) id: 9e7ca0af4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2024年3月1日 23時
