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「…そうだね、分かってるじゃん」
ふっかがリビングから黙って去っていった時、みんなは焦って俺に何かと声をかけてくれてたけど。
あの行動の意味はすぐ理解できて、きっと部屋でゲームでもしてるんだろうなって。
ドアの鍵をかけられてたのは想定外だったけど、大分扱えるようになってきた瞬間移動を使って中に入れば案の定ベッドに寝っ転がってる彼がいた。
「あからさまに避けて、色々考えちゃってるってのも分かってるだろうし」
「うん」
「それを待ってくれてるんだろうなぁって。でも阿部ちゃんも何をどう話せば良いのかまとまってなかったでしょ？」
「うん」
お互いがお互いに時間が欲しかった。それすらも俺たちはお互いに分かってた。
「……阿部ちゃんは？何を思ってた？」
その答えが、はっきりと出ないってことも。
「…ふっかが自分を責めたり、俺に対して申し訳ないとかそういうマイナスな感情を持ってたら嫌だなって。
ふっかは何も悪くない、それを伝えるにはどうすればいいのか。俺が隠してたことをふっかのせいだと思わないで欲しい。
……そんなとこかな」
「そっか」
「うん」
確かに空気はいいとは言えないけど、ものすごく重いわけでもない。ふっかがさっと立ち上がって去っていったことに感謝したい。
こうやって、ふたりで話そうよって。その気持ちの表れに俺がすぐ気づくって事も分かってくれてる。
今までにないくらい、恥ずかしいくらいに気持ちをぶつける覚悟をお互いにしてきたって。伝わっていた。
「分かってるよ、阿部ちゃん隠し事とかうまそうだし。きっとどうしたって気づけてなんかなかったし後悔したって何もならない。
けどさ、あの時もっとそばにいてやれたらなぁとか、恐怖を和らげてあげたかったなとか。そう思うのは自然と出てくるもんなのよ、大事だからこそ。
だからあまり悲観的ににならずにそれは聞いてくれよ、そんなこと言ったって意味ないでしょーとか、うるさいとか何でもいいから笑って返して？
そのくらいさ、俺は阿部ちゃんと共に過ごしていくって決めてる。ゼロがある限り…というか、お互いが生きてる限りは」
笑って返して。
照れくさそうにそんなことを言って、でも伏目がちに微笑む姿はすごく穏やかで。
「……うるさ」
「ふはっ、今とは言ってねぇじゃん」
まっすぐな思いを向けられた困惑を、彼の心に甘えて返してしまう。消化しきれない思いたちが募りに募っていく。
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ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» 結末を知ってから読み返すとまた違った発見があるかも知れませんね。楽しんでいただけていますように！コメントありがとうございました！ (3月3日 21時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - ゆうさん» ゆう様。少しここに顔を出さない期間が続いてまして…コメントに気づくのが遅くなってすみません💦お読みいただきありがとうございました。この作品は翔太くんの存在が結構大事だったりするので、担当様に喜んでいただけて嬉しいです☺︎ (3月3日 21時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続き、、、読んでしまったので、また最初からゆっくり読み直そうかと思います。素敵な作品、ありがとうございます。 (1月30日 0時) (レス) id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初めまして。ふらふらと彷徨い、こちらに辿り着き夢中で読んでしまいました。メンバーだけという作品もですが、設定に引き込まれました。各々の能力もにあってるし、渡辺担の私はかっこいいしょっぴーが見れて嬉しかったです。先が知りたくてめっちゃ早く (1月30日 0時) (レス) @page50 id: ea951581be (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - kototoさん» kototo様。お読みいただきありがとうございました！同じ阿部担の方に楽しんで頂けて嬉しいですー！☺️読み返したりと、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました！ (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2023年3月29日 22時
