お疲れ様 ページ11
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「おーい、Aちゃーん」
「ごしゅじんさまぁ」
「ぐっすりだねー、そんな距離あるとこから来たの？」
「いや、すぐそこ」
「すぐそこ？こりゃお疲れだ」
そんな会話がされていたらしい。トントンと肩を叩かれているのが段々とはっきりしてきて目を開けると、視界に映ったのは3人が私を覗き込んでいる姿。
「あ、起きたー」
「……あれ」
「照の背中安心するもんねぇ」
「……？」
「にゃはは、ぽやぽやしてるー」
さっくんが笑ってるのを見て状況を確認した。神社の中だ、そしてふっかさんと康二くんもいる。
「A、そろそろ降りない？笑」
「…あっ、ごめん！」
寝てしまっていた私をずっとおんぶしてくれていたらしい。しゃがんだ照くんの背中から慌てて降りるとさっくんがまたおかしそうに笑った。ふっかさんもお疲れだねぇって笑って、康二くんはくるんと子狐姿になって大丈夫かぁ？と足元に寄ってきた。
「ご飯食べよ、食べなきゃ疲れも取れないよ」
「……食欲ないんで大丈夫です」
「うん疲れ取れないって5秒前に言ったんだけどな」
ふっかさんは私の背中を押して座卓の方に歩く。ほい座る、っていつもの私の位置に肩を軽く押して座らせて、すかさず康二くんが膝の上に乗る。
それを見てよし、と呟いたふっかさんは廊下へ。きっとご飯を受け取りにいったのだろう。
「大変だねー、Aちゃん頑張り屋さんだから」
その隣に座ったさっくんが私の頭をよしよしと。
「うぅ…さっくん……」
「ありゃーだいぶお疲れだねぇ、よしよし」
私何でこんなことに巻き込まれてるんだろうって、また悲しくなってきた私はさっくんに寄りかかった。彼は元気な可愛い座敷童子だけど、不思議なことに身体は普通の成人男性と変わらない。私はすっぽり包まれて彼の幸せを運ぶその手のひらでしばらく慰められていた。
「Aちゃんご飯たーべよ。後でいっぱいよしよししてあげるから」
子供に言い聞かせるようなさっくんの言葉でゆっくり顔を上げた。素朴であったかいご飯が並べられている。お腹が空いて来たかもしれない。
「食べさせてあげよっか？」
「…‥自分で食べれます」
ふっかさんがわざとらしく言ったのに反抗するつもりで箸を取った。それを見て周りが少し安心した雰囲気が伝わる。いただきまーすと食べ始めたみんなに続いて私もあったかいお味噌汁を啜った。
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ぽぷら(プロフ) - まいさん» ぜひこれからもお読みいただければ！嬉しいご報告ありがとうございました！🙌 (2022年6月8日 22時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます！ゴーストさんもお読みくださったんですね、とっても嬉しいです！ファンタジー作品が多めなので、どれかを見つけて気に入って下さった方はもしかしたら他にもお口に合うものがあるかもしれません☺️ (2022年6月8日 22時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - むったんさん» コメントありがとうございます！お返し遅くなってしまいすみません。次回更新で移行になりますので、是非そちらでも楽しんでいただけたらなと思います☺️ (2022年6月8日 22時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - いてとても驚きました笑これからも素敵なファンタジー作品を楽しみにしています いつも素敵な物語をありがとうございます (2022年5月27日 1時) (レス) id: 3478eff812 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - コメント失礼します以前作者様が書いていたハーフゴーストが大好きで、この作品、ハーフゴーストどちらもたまたま検索欄から見つけ夢中になっていました。そこでハーフゴーストを読み返していてこの作者様は他にどんなものを書いているのかなと見ていたらこの妖を書いて (2022年5月27日 1時) (レス) id: 3478eff812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2022年5月16日 0時
