先輩のおうち ページ23
「たっだいまーそんな広くないけどどうぞー」
「おじゃまします…」
一旦必要なものを取りに自分の家に行き、そして阿部さんと色々食材を買ってきた宮舘さんと共に佐久間さん家にお邪魔した。
中に入るとシンプルであまり物がない部屋かと思いきや、壁沿いに置かれているショーケースにはずらっとアニメキャラクターのグッズやらフィギュアなどが飾られてあって。
「また増えたね？もう全部の段埋まってんじゃん」
「そーそー、またケース買わなきゃなーって」
「嫁…？」
「そー！俺の嫁たち！可愛いでしょ〜」
圧巻の量に思わずまじまじと見つめてしまう。女の子いっぱい。
「佐久間さんこの子たちのお名前全員言えるんですか？」
「もちろん！」
「すごぉ……」
デスクに置いてある数人なんて序の口だった事を知る。本当はもっと連れてきたいんだよねーとか言ってたけどさすがにお客さんに見えるかもだからこれ以上はやめとけと皆さんに止められてた。
「佐久間、勝手に使うよ」
「いいよー」
宮舘さんがさっそくキッチンに立っている。そして別の部屋に入って行った佐久間さんが着替えて戻ってきた。お腹にはどーんとまた女の子。
「お客さん対応するから事務所ではシンプルなの着てもらってるけどプライベートだといつもあんな感じだよ」
「アニメ好きなんですね」
「ね、楽しそうだからいいけど」
お胸がたわわな女の子が私に向かってハートを作っている。
しばらく佐久間さんのハードディスク内にあるアニメを鑑賞しながら彼が愛を語るのを聞いていると宮舘さんが私に作ってきてくれたうどんが前に置かれた。すごく美味しそう。
「無理して全部食べなくていいからね」
「ありがとうございます…おいしそう…」
食欲は無かったけど普通に食べたいと思えた。シンプルなかきたまうどん、これなら大丈夫そう。
「いただきます」
「召し上がれ」
数日ぶりのあったかいご飯は何だかすごく身に染みてほっとした。そしてみなさんも一緒に食べているこの空間にもほっとした。
「お腹いっぱい？」
「すごく美味しいんですけど…」
「いいよ、ありがとう。むしろこれだけ食べてくれて嬉しいよ」
「じゃあ残りは佐久間さんがもらっちゃおうかなー」
ただやっぱり数日何も胃に入れていないからかすぐお腹いっぱいになってしまった私。それでも優しいみなさんに心の底からありがたいと思った。
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お風呂場の狸(プロフ) - はじめまして、こんばんは。一気読みしました。100億万回☆5押したいですし、もう、なんというか、本当に最高のお話でした。ここ数日の私の生き甲斐でした。本当にありがとうございました！面白かったです。 (2021年11月16日 19時) (
レス) @page49 id: 0d3b8981e3 (このIDを非表示/違反報告)
こっしー(プロフ) - こんばんは！S1をお迎えに行ったのですが、このお話の続きって？！ってなるくらい似ててビビりました笑笑 主様もしやエスパーですかっ⁈ (2021年9月29日 0時) (レス) id: 3f75853613 (このIDを非表示/違反報告)
プリン。(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！ほんっとにめちゃくちゃ面白かったです！！！語彙がなくて表せませんが！これからも主様の活動応援します！！ (2021年9月7日 14時) (レス) id: cf40087a4e (このIDを非表示/違反報告)
すん - 長文になってしまうので、こちらに書き込むのも憚られました。ぜひ感想を送らせていただきたいので、お手を煩わせてしまい申し訳ありませんが、ご検討よろしくお願いいたしますm(__)m (2021年9月6日 22時) (レス) id: 23ad842a68 (このIDを非表示/違反報告)
すん - ぽぷら様、いつも作品読ませていただいおります！本日も更新ありがとうございます^^ 突然で申し訳ないのですが、マシュマロの設定を一度誰でも設定にしていただく事は可能でしょうか…以前からフォローさせて頂いているのですが、何かの不具合か何度試しても送れず… (2021年9月6日 22時) (レス) id: 23ad842a68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年8月27日 0時
