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「大丈夫？困ってそうだったからさ」
教授が去っていった後、阿部さんが苦笑い気味に私を覗く。
「あ、はい…助かりました。在学中のゼミの担当教授なんですけど…就職どこにしたって聞かれちゃって」
佐久間さんは俺後輩ぽかったっしょーって得意げだ。確かにあれは先輩に懐いている後輩の姿でしかなかった。
「佐久間はまだしも俺が後輩は無理あったかな。笑」
「えーそんなことないっしょ。てか阿部ちゃんだってこの間まで学生だったじゃん」
そんな佐久間さんの一言で私は目を丸くする。
「え…そうなんですか？」
そういえば年齢を聞いてなかった。大人っぽく感じてたけどそんなに歳の差はないのだろうか。
「うん、1年ちょっと前まで探偵業しながら大学行ってたよ」
「確か深澤さんのおじいさんから引き継いだのって3年前って言ってましたよね…？そんなハタチくらいから探偵してたんですか？」
同級生と言っていたので事務所の皆さんは私の一つ上…少ししか変わらないのにこんなにしっかりして、しかも阿部さんは大学と両立していたなんて。
どんなハイスペだと驚いていると目の前の阿部さんが急に吹き出した。
「ふふ、納得するんだ」
「え？」
「俺25だよ？今年26」
「えぇ？」
私は彼から出た言葉に首を傾げる。
「あはは、俺院卒なの。そんな若くないよ、笑」
「いや若いですって、なんの疑問もなしに一個上だと思いました。大人っぽいなぁとは思ってましたけど…」
「えーそう？」
聞くところによると阿部さんは誰もが知る有名大学の院を卒業してるらしい。元々アルバイトのような感じでお手伝いをしており、他の皆さんが大学を卒業したタイミングで深澤さんが引き継いだんだそう。
つまり、彼だけは2年間学生兼探偵だったらしい。
「えー、じゃあ俺も23に見えたー？」
「あ、全然違和感ないです。むしろ大学生でも」
「よっしゃ、佐久間さんまだまだ学生イケるね」
佐久間さんは佐久間さんで明るい髪色も相まって若く見える。と言っても25歳も全然若いのだけど、さっきみたいな演技をされたら学生であることを疑いようがない。
その証拠に、道行く女子大生がチラチラ2人を見てどこの学部の人だろう、かっこいいなぁと呟いている。心の中で。
「ま、とりあえず井上の事探そう。今日はさっきの時間で担当の講義は終わりで後はゼミだけなはずだって。ただ4、5限だからまだ時間はあるみたい」
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ぽぷら(プロフ) - onceさん» お読みいただき、そして温かい応援のメッセージありがとうございます(^^)頑張ります！ (2021年8月2日 15時) (
レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
once - すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年7月31日 14時) (レス) id: d9ffc008c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - はちの玉雪さん» ただいま帰りました！！笑 いやーお待たせいたしました。7人の探偵さん達をどうぞよろしくお願いします。笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷら(プロフ) - みーさん» お読みいただきありがとうございます！！さぁ、それが今後どうなっていくのか…笑 私もどうなるのか分かりません！笑 (2021年7月23日 13時) (レス) id: 0e689a64ff (このIDを非表示/違反報告)
はちの玉雪(プロフ) - おかえりなさいませ、「キミを持っている」の心境でお待ちしておりました(笑) これからの展開を、楽しみにしております。 (2021年7月22日 20時) (レス) id: ef0b5894b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぷら
| 作成日時：2021年7月13日 22時
