無自覚イケメンは救済する【東リベ】

３２話 ページ35

.





「Aくん、お前はホントに無茶しないと生きていけないのか？」



『悪かった、悪かったから追い詰めてくんのやめてくれ青宗。一は俺のポケットに無言で札束入れてくんな』





退院して、誰から聞きつけたのか怪我のことがバレて現在この有様。


青宗からはただひたすらに問い詰められ、一からは隙間にこれでもかと言うほど札束を詰め込まれる。多分数千万は超えてる。





「どれだけ金を積めばじっとしていてくれる？」



『やめろ一、ガン決まった目やめてくれ』



「もうやらねぇって誓うか？」





誓うから、と言えばすんなり離れてくれた。この札束どうすんだよ。と言えば貰っててくれと返される。いやいらねぇ。





『心配かけて悪かった、反省してる。けど流石に札束はやめてくれ、んなの貰うために友達になったんじゃねぇんだからさ』





はい、と一の手元に返せばやっぱりAくんはAくんだなと今度は何でか尊敬の目を向けられた。


また一が札束を入れようとしたので慌てて止めた。




青宗、お前も見てるだけじゃなくて頼むから止めてくれ

３３話→←３１話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す