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その後もビデオ鑑賞会がどーのとか、カラオケがどーのとかうるさかったけど無視した。
俺が知らないことをイキイキと話す宮田はあんまり好きじゃない。
俺が知らないところで、俺の知らない人と楽しそうにしてる宮田も好きじゃない。
そんなの見たくないから目を閉じた。
飽きずに俺の頭を撫で続ける手のぬくもりに少し罪悪感を覚えるけど、それもあえて無視した。
「あれっ、たまちゃん寝ちゃったー?」
寝たふりをしながら考える。
先程も言った通り、14日は朝から番組の収録だ。
つまり、彼の誕生日当日にはメンバー全員が揃うって訳だ。
いや、別にそれはいいんだけど、メンバーみんなから祝ってもらえるのは素敵なことなんだけど、そうじゃなくて。
「寝ちゃったかぁ」
甘くとろけるような優しい声に、脳が思考を停止しようとするのを何とか引き止める。
宮田はファンの子にも祝ってもらいたかったなぁ、なんて言ってるけど、俺が思ってるのはそういうことでもなくて。
……まぁ、正直に言ってしまえば俺が一番に祝いたいってこと。
「あれ、何かたまちゃん顔赤い。」
本当、すぐに赤くなってしまう体質が嫌で嫌でたまらない。
この体質のせいで、俺は嘘をつくのが苦手だ。
これはもう、起きてるのバレただろうな…と思っていたのだが。
「お熱でもあるのかな〜〜〜?ごっつんこー!」
「!?!?!?!?」
あろうことか、奴は自分の額を俺のそれにくっつけてきたのだ。
突然の行為に驚きを隠せなかった俺は思わず目を開けてしまった。
超がつく程の至近距離で目と目がバチリと合う。
「うわっわっ、たまちゃん、起きてたの!?」
「今のお前の馬鹿そうなごっつんこーとかいう声で起きた」
適当なことを言うけど宮田の突飛な行動のせいだから許してほしい。
「わぁーそうだったのかそれはごめんね…たまちゃん寝てる時顔が赤かったから熱あるのかなって思って」
「熱なんてないから」
「本当かなぁ?もう一回、ごっつんこー!」
「ちょっ、やめ…!」
気がついたらドアの傍にがっちゃんが立っていた。
「お前ら……そういうの家帰ってからにしろよ……」
「えっ!?あっ、いや、違うよ!?勘違いしないで!」
「そうだよ!熱はかってただけだから!」
「いいよそんな苦し紛れの言い訳……」
「違うんだって!」
…最悪だ。
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ぴの(プロフ) - ともさん» ともさんコメントありがとうございます♪リクエスト書く書く詐欺しててすみません…(*_*)キュンキュンしていただけて嬉しいです(o^^o) (2015年9月18日 22時) (レス) id: 49e2fd9611 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 更新有難うございます!ぴのさんの付き合ってる宮玉、ものすごくキュンキュンちゃいました! (2015年9月17日 2時) (レス) id: 25d89dbc40 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ゆう☆さんコメントありがとうございます♪ハッピーバースデーですね(o^^o)間に合って良かったです笑 がっつりエロは私には書けないので雰囲気だけ…笑 リアルの宮田くんもたまちゃんと素敵な1日のはじまりを迎えたことでしょうね(*´艸`*) (2015年9月14日 8時) (レス) id: 49e2fd9611 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう☆(プロフ) - ハッピーバースデー♪♪ 宮田君が産まれてきてくれて、玉ちゃんと挙式をあげるまでに(((o(*゚▽゚*)o)))幸せな初夜?覗けて幸せです。 (2015年9月14日 7時) (レス) id: 2e911b5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2015年9月14日 7時