任務4 ページ5
貴方サイド
荷物も準備できたし、あとは乗船するだけ。
えーと、おじいちゃんの船は……。
「来たか、こっちじゃ！」
声のした方を見ると、おじいちゃんが甲板で手招きをしていた。
そして、どういうわけか、軍艦はすでに港から離れていた。
え、自力で渡ってこいってこと……？
『はぁ……月歩！』
私はカバンが海に落ちないよう、ぎゅっと握りしめ、宙を蹴って船の甲板に降りたった。
『ふぅ………間一髪間に合った…』
「いや、悪い悪い。すでに乗ってるもんだと思って、先に出発しておった」
『あはは…。大丈夫だよ、間に合ったし。あ！Aです！東の海までお世話になります！』
私はおじいちゃんの部下の海兵さん達に挨拶をした。
「「はっ！こちらこそよろしくお願い致します！A中将！」」
と、敬礼される。
「A中将！お荷物を部屋に運びます！」
『ありがとう！』
「光栄です！」
なんだか快適に過ごせそう…。
「……やべ、超美人。俺も話しかけていいかな…」
「バカ！やめとけ、祖父であるガープさんも見てるんだぞ！」
あはは…いろいろ聞こえてるんですけど…。
『あの、何か聞きたいことあったら遠慮なくどうぞ？』
こそこそ話されるのは昔から嫌いだ。
「はいはい！付き合ってる人はいますか！」
えー…そういうことが気になるわけ…？
おじいちゃんの方を見るとため息をついていた。
『…お付き合いしている方はいませんね』
そう言うと場が一気に盛り上がった。
「俺チャンスあるかな……」
「お前の顔じゃ厳しいだろ…」
『……他に何かありますか？』
「はい！どんなタイプの男性が好みでしょうか！」
タイプの男性か……難しい質問ね。
『うーん……私より強い人？』
「「…………無理だ…」」
「ガハハハ！ということじゃ、任務に励め！」
「「はっ！」」
おじいちゃんがご機嫌そうにそう言うと海兵さんたちは敬礼し、持ち場に戻っていった。
「そういえば、A。これ見たか？」
おじいちゃんが手に持っていたのは手配書だった。
『えっと、なになに……3000万ベリー…モンキー・D・ルフィ！？』
手配書には満面の笑みの弟の写真が載っていた。
この笑顔は昔から何も変わらない。
『そっか……ついに海に…』
「本当にけしからん！海賊などになりおって！」
そんなこと言ってるけど、少し嬉しそう。
この休暇で会えるといいな…。
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いろぺん(プロフ) - 森羅万象さん» ありがとうございます！そう言ってくださって本当に嬉しいです〜！過去編もぜひ！((宣伝)) (2019年4月20日 22時) (
レス) id: cdf9f329bf (このIDを非表示/違反報告)
森羅万象 - めっちゃ面白いです!はまった。。 (2019年4月20日 16時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろぺん | 作成日時：2019年3月10日 16時
