任務5 ページ6
貴方サイド
大きなトラブルもなく、一ヶ月も経たないうちに私の故郷であるゴア王国についた。
『ありがとうございました!』
私はおじいちゃんの部下の海兵さんたちに頭を下げた。
「「いえ!とんでもありません!」」
「じゃあ、気をつけるんじゃぞ」
と、おじいちゃんに頭を撫でられた。
『あれ、おじいちゃんはマキノさんたちに会って行かなくていいの?』
せっかくはるばる来たのに…。
「任務があるからな、よろしく言っておいてくれ」
『わかった!じゃあまた数ヶ月後!』
おじいちゃんの軍艦はすぐに近くの島に向かっていった。
どうやらそこで任務があるみたい。
わざわざ本部の中将が出向くなんてどんな任務なんだろう?
…って、すぐに仕事のことを考えちゃうのは私の悪い癖だ。
今は休暇を満喫しなきゃ…!
目の前には懐かしい風景が広がっているんだから。
海軍に入ってから一度も帰ってきていないけど、みんな歓迎してくれるかな…?
今更ながら少し緊張してきた。
まずはコルボ山のあの人達に挨拶しにいこう。
***
住んでた頃と一切変わらない、私がルフィたちと過ごした家がそこにはあった。
本当に懐かしい、もう8年ぐらい経つのか…。
『ごめんくださーい!』
私は大きな声で呼びかけた。
人の気配はするから、誰か出てくるだろう。
そんなことを考えていると、いきなり槍で女の人が襲ってきた。
「誰だ!」
すぐにわかった…ダダンさんだ。
『ダダンさん!私です!Aです!』
私は槍を避けながらそう言った。
「A……?あのAなのかい!?」
ダダンさんは驚きのあまり、構えていた槍を落としてしまった。
「Aじゃニーか…!」
「「A!」」
お世話になった方が次々と家の中から出てくる。
『皆さん、お久しぶりです!これお土産のグランドラインのお酒です!』
鞄の中からお酒を取り出して、ダダンさんに差し出した。
ダダンさんは瓶を受け取ると、すぐにそっぽを向いて縮こまった。
「う゛〜……」
体は小刻みに揺れていた。
「もしかして…お頭泣いてるんですか?」
「うっせー…!」
なんか…私も泣きそうだ。
「立ち話もなんだから、中に入って話すだニー」
『…はい!』
久しぶりに帰ってきたけど、やっぱりこの場所は安心する…。
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いろぺん(プロフ) - 森羅万象さん» ありがとうございます!そう言ってくださって本当に嬉しいです〜!過去編もぜひ!((宣伝)) (2019年4月20日 22時) (レス) id: cdf9f329bf (このIDを非表示/違反報告)
森羅万象 - めっちゃ面白いです!はまった。。 (2019年4月20日 16時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろぺん | 作成日時:2019年3月10日 16時