百個世行【切島鋭児郎】 (ページ3)

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卵が3個ページ3

日本時間で2100 (午後9時のこと)、吹灰A、現着。

家も手配済み。

山奥の一軒家で、質素な部屋に、得物の銃剣に、ショットガン・ナイフ・サイレントライフル・防弾チョッキ・ギルドの軍服などを並べていく。

日本は一応銃刀法なんてのが蔓延っているらしいから、武器は部屋にシャッターを付けて隠そうと思う。

夜の21時だ。スーパーも閉店している時間だろう。諦めて寝る。

朝の日本時間0530、いつも通りの訓練をして、近くのスーパーの開店時間と共に生活必需品その他諸々買いまくった。

治安確認と視察がてら、散歩をする。敵地でも何でも地理感覚というのは大事だと思う。

エルガストルムじゃ、私たち黄昏種は表の通りなんか絶対に通れない。【三原則】で最低限の安全は守られているが、私たちに人権は存在しないし通用もしない。

【三原則】を要約すると、
1. 黄昏種は自らの意思で他人に危害を加えるな
(他のいろんな均衡を崩しかねないから)

2. 黄昏種は(1条に反しない範囲で)人間(依頼主)には絶対服従

3. 黄昏種は(1,2条に反しない範囲で)自分を守れ

になる。

だがどうだ、この日本とくれば裏通りすら存在しなく、タグを見ても何も思われないし言われもしない。
すごく不思議な感覚でなぜか緊張してすらいる。

出来ることなら、現地の人間と話がした((「どけえええええええ！！！！！！！！！！！！！！！！」

『What?』《何だ？》

言ったすぐ側からこれだ。

見ると窃盗犯のようだが、何と危ない。
小型ナイフを所持している。

でもそんなんじゃ人は殺(や)れないよ？

ま、ここはヒーローとやらのお手並み拝見とでも行こうじゃないか。