意外と大胆でごめんなさい ページ46
｢斎藤さん、次何見ます？｣
今日は斎藤さんに誘われて、家で映画とライブDVD鑑賞会だ。
うち来る？なんて好きな人に言われたらちょっと期待しちゃったりするんだけど肝心の斎藤さんは、
｢うーん、東京事変かsumikaは？
映画ちょっと飽きたから気分転換したい。｣
だらり、とソファに寝転んで缶ビールを飲む。
ソファのすぐ側には私が座っていて、手を伸ばせば届く距離なのに。
このくつろいでる感じは意識されてないな、とガッカリする。
けど、一緒にいられて嬉しいのはほんと。
｢ユニゾンのDVDはダメですか？｣
｢ダメです。｣
もー恥ずかしいよー、とへらりと笑う斎藤さん。
普段はこんな表情見られないからほんとうに嬉しいな。
｢じゃあ……sumika見てもいいですか？｣
｢いいよ、好きなの見て。｣
もともと斎藤はんとと仲がいいと聞いて聴き始めたsumika。
声も音楽の世界観も好きで今ではすっかりお気に入りのバンドだ。
健ちゃんいい声してるなー、と斎藤さんは嬉しそうな表情で見ている。
確かに声も笑顔も素敵でみんなが魅入ってしまうのが分かる。
UNISON SQUARE GARDENも大好きだけどsumikaも好きだなぁ。
｢Aちゃん楽しそうだね。｣
しばらく見続けていると斎藤さんの手が私の髪を触る。その手があまりにも優しすぎてどきり、と大きく胸が鳴った。
｢た、楽しいですよ。sumika好きですし。｣
｢健ちゃんたちからも楽しい雰囲気伝わってくるよね。｣
｢片岡さん見てたらほんとに素敵な人なんだな、って伝わってきますよね。
恋愛の歌詞とか片岡さんが歌うと優しく胸にストン、と落ちてくるというか。
メンバーの皆さんも常に笑顔だしほんとに仲良いんだなー、って。｣
素敵ですよね、と笑うと斎藤さんはふーん、と相槌を打つ。
｢Aちゃんがそんなにsumika好きだなんて知らなかった。｣
大きく伸びをして体を起こすとソファから降りて私の隣に座る。
ふと斎藤さんの顔を見るとさっきまでの優しい表情と打って変わって少しムッとした表情をしていた。
｢斎藤さん、なんか……｣
｢ん？｣
｢怒ってます？｣
え？と逆に聞き返されるとなんと言って返せばいいか分からない。
｢怒って……ないかなぁ……。｣
またしばらくライブDVDを2人で見ていると突然左手を斎藤さんに握られた。
ビクッと体が跳ねて慌てて斎藤さんの方を向くと、じーっと見つめられていた。
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裕(プロフ) - 夕凪さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉に励まされました。夕凪様の小説も読ませて頂きたいと思います。そして続編、少しずつですが書いていこうと思いますのでまたよろしくお願いします。 (2020年4月8日 18時) (
レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - はじめまして、こんにちは。小説通して、とても楽しませて頂きました。わたしも勝手ながら夢小説を書いているのですが、情景・心理描写など参考になる部分が多々ありました。ひとときの夢をありがとうございます。もし可能でしたら…続きを楽しみにしています。 (2020年4月8日 14時) (レス) id: e6f9b067c6 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます！私の中の斎藤さんイメージで書いているので自身は楽しく書かせていただいております。楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 第一話から拝見させて頂いてます。色っぽくてドキドキする展開にいつもときめいており、更新されてるとわくわくしながら読んでいる自分がいます。これからも応援させて頂きます、頑張ってください！ (2020年4月2日 19時) (レス) id: e30a93ed77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕 悠 | 作成日時：2020年3月27日 11時
