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学校へ向かい猛ダッシュをして遠くの方へ行ってしまったアキナが戻るのを俺とまゆは二人で学校の玄関前にて待ち続けていた。
「アキナ遅いな、何しとんのやろ」
「Aのとこに行ったのかな、だとしたら今二人で話してるんじゃない?」
は?そんなん羨ましい以外何も言えんのだが。俺だってAちゃんと話したことないのに、まあだからと言ってGPSを付けた犯人は俺なんやけど。
だってあんなに可愛い子、追わない方が異常である。Aちゃんは周りから冷酷、やらなんやら言われているらしい、が。そんなことないというのを俺は知っている。
むしろそこがいいんだろが、全く。みんなわかってないなマジで。
そんな風にAちゃんのことを頭の中で考えているとまゆがぴくっと何かに反応し、目を見開きながら動かなくなった。え、まゆ大丈夫か??
「…不破くん、あれ、」
まゆが俺にそう言って来た、から。俺もまゆが見つめている方へ目線を向け、向け…
なんと俺の視線の先にはあの子。
ずっとずっと自分の物にしたいと願ってきた彼女。こっそりGPSを付けてまで追っていたAちゃんが。
「ふわっち!!まゆ!!」
いつもの笑顔で此方側へ向かって来るアキナ、でもその顔はいつも以上にニコニコとしていて。
アキナにおぶられているAちゃんの顔が横からチラッと見える。え?可愛い、てかなんで寝とんのやろ。
寝顔は正直まゆの隠し撮りしていた写真で見たことあるから初ではない、けど。生で見るのは勿論初めて。ああほらもうまゆがずっと動かんよ、
「え、あ、アキナ??Aちゃん、何があったん??」
「ちょっと、ね。俺悪いことしちゃったかも」
「明那何やらかしたの…」
まゆの問いにアキナはにっこりとした表情で俺達にこう言った。
「俺、無理矢理Aちゃんのこと眠らせちゃった!!やっと、やっとAちゃんが手に入るよ!!」
「…明那、」
俺とまゆは思わず呆然と立ち尽くす。
今、なんて言った?
アキナの話を詳しく聞くと、Aちゃんの口を布で塞いで無理矢理眠らせて、今から連れて帰ろう…としているらしい。
「明那…それって…」
まゆは恐る恐る声を出して小さな声でアキナに反応を返そうとしている。が、恐らく俺と全く同じことを今まゆは思っているのだろう。
無理矢理眠らせて、無理矢理家へ連れて帰る。
それって、それって。
「最高じゃん」
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ふゆき(プロフ) - にゃーちゃんさん» っ!?!?有り難き御言葉です……!!ありがとうございます!!頑張ります〜〜! (2023年2月24日 1時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - わぁお…好きです(急な告白)ほんっつっっっっっっっっとにめちゃくちゃ好みです!!!更新楽しみにしてます!頑張って下さい!(〃>ω<〃)ゞ (2022年11月26日 19時) (レス) @page11 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - 翠さん» マジですかめっちゃ嬉しいです、、!!更新頑張っていきますのでお楽しみに!! (2022年11月13日 1時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - めっちゃ好きです刺さりました、、、更新気長に待ってます!!! (2022年11月9日 12時) (レス) @page10 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - 琥珀さん» そう言って頂き光栄です…!!正座待機して気長に待っててください!更新頑張ります!! (2022年9月26日 14時) (レス) id: c0963f493a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふゆき | 作成日時:2022年9月22日 19時