増田 ページ44
手「…」
少し赤くなっている頬をおさえキリッと睨まれた。
増「言っていい事と悪いことがあんだろ」
手「…っ」
手越は頭をかきむしり背中を向ける。
増「いい加減にしろ手越」
手「…」
手越はこちらを振り返りみんなを見渡したあと黙って部屋を出て行った。
小「まっすー…」
増「わりぃ、大丈夫」
「ねぇ…」
増「ん？」
「テゴは本当に死んだ方がよかったなんて思ってないよ…？」
増「うん…わかってるよ」
「ちがうの…。みんなが思ってるよりも大きい気持ちがあるよ…」
加「どういうこと？」
「入院してる時…。まだテゴの左手もそんなに回復してない時ね。」
Aは少しずつ話し始めた。
ーー
ー
「…っ」
私は記憶力暗記力のリハビリが上手くいかずピリピリしていた時期があった。
手「Aー？」
「…ん？」
イラつきを隠して、でも顔を上げずに返事をした。
手「…どーした？」
「…なにが？」
手「いや、イラついてない？」
ベッド横の椅子に座り顔を覗き込んできた。
手「…記憶、暗記力…辛いかもしれないけど、乗り越えた先に必ず良いことがまってるからさ」
「…」
手「…なんでこんな辛い思いしてまで助かっちゃったんだろうって…思う時ない？」
「え…？」
突然の事にビックリしてテゴの方をみた。
正直、なんで自分だけ…。
とか
こんなに辛いなら…。
とかって思った事全くありません！といえば嘘になる。
それに勘付いた彼もまたそういう思いをした1人なんだろう。
手「でも、それってやっぱ違くない？小さい積み重ねだからあんまりわからないけど、確実に回復はしてるし」
テゴは左手を動かしながら続けた
手「俺らを待ってくれてる人はたっっくさんいるし。俺らは生きなきゃいけない。どんな姿であろうともな」
テゴは立ち上がり私の頭に手を置いた
手「Aも前より確実に暗記力上がってる。記憶もね。大丈夫。今が踏ん張り時なんだよ。待っててくれる人が1人でもいる限り俺たちは生きて頑張ろうな？」
クシャっと髪を撫でて笑うと自分のベッドへと戻っていった。
テゴは本当に、死んだ方がマシだったなんて思ってないよね…
ーー
ー
増「…」
Aから聞いた話に殴ってしまった自分を少し後悔した。
本心ではないと思ってたけど
こんなにちゃんと考えてたんだな…
。
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しおり(プロフ) - なわちさん» コメントありがとうございます！ファンだなんて(｡-_-｡)ポッ。(笑)嬉しいです( ^ω^ )これからもよろしくお願いします(^^)！ (2014年9月12日 12時) (
レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 千里さん» コメントありがとうございます！！終盤頑張ります！ありがとうございます(｀_´)ゞ！ (2014年9月12日 12時) (レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
なわち(プロフ) - 面白い！頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私はあなたのファンです(⌒▽⌒) (2014年9月12日 1時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 頑張ってください！ (2014年9月12日 1時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 浅香さん» わーありがとう！！これって前につけても少し時間経つとまたつけれるようになるんだね(^^)！！ (2014年9月11日 0時) (レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおり
| 作成日時：2014年8月5日 0時
