増田 ページ17
どうせ手越はいま変に自分を責めたりしてるだろうから、俺はなるべく優しく接した。
…手越のせいなわけ…あるはずかない…。
ある程度呼吸が落ち着くまで背中をさすり手越が自ら口を開くのを待った。
手「…あ、りがと…」
増「んん、喋れる？」
手「ん…」
小「ゆっくりでいいからな？」
コクッと頷くと事故の時を振り返り始めた。
いつも定位置についた事。
ワゴン車が入って来て端に寄れと言われた事。
車が暴れ出した事。
手「…そ、れで、…っ」
手越はまた苦しそうに肩で呼吸をしはじめた。
そうだよな…
このあと2人は…
増「…手越…」
手「だ…きしめた、んだ…」
小「…え？」
手越は小山の言葉にビクッと怯えたような表情になる。
手「…た、助けようと…思って…」
手「でも…Aが…っ」
増「…」
手「俺を…押し返した…んだ…っ」
小「…」
手「俺を助けようって…犠牲になった…。でも…っ」
手「でも、俺はあの時もう一度Aの手を…引くチャンスはあったんだ…っ」
増「…手越…」
手「俺が…Aの力に負けなければ…俺が…もう一度引っ張ってやれば…俺の反射神経がもっとよければ…Aを…こんなめに合わせなくて…すんだのに…」
手「俺のせいで…っ、ごめんな…A…っ」
手越は嗚咽を混ぜながらポロポロと涙を流しはじめた。
小「手越が言ってた俺のせいでって…そのこと？」
いつもよりも少し低い小山の声が部屋に響いた。
手越は怯えた表情のまま頷いた。
小「…んだよ…」
増「…小山」
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しおり(プロフ) - なわちさん» コメントありがとうございます！ファンだなんて(｡-_-｡)ポッ。(笑)嬉しいです( ^ω^ )これからもよろしくお願いします(^^)！ (2014年9月12日 12時) (
レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 千里さん» コメントありがとうございます！！終盤頑張ります！ありがとうございます(｀_´)ゞ！ (2014年9月12日 12時) (レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
なわち(プロフ) - 面白い！頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))私はあなたのファンです(⌒▽⌒) (2014年9月12日 1時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 頑張ってください！ (2014年9月12日 1時) (レス) id: 3cb9b28fc9 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 浅香さん» わーありがとう！！これって前につけても少し時間経つとまたつけれるようになるんだね(^^)！！ (2014年9月11日 0時) (レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおり
| 作成日時：2014年8月5日 0時
