やぶひか 短編集*° part2

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光side


光ﾏﾏ「わかったわ。」

薮「ほんとですか！？ありがとうございます！」

光「母さん…ありがとう」

光ﾏﾏ「子供の幸せを願えないなんて母親じゃないわ」


よかった。

薮もほっとした顔をしてる


光ﾏﾏ「さぁて、行くわよ！」

薮「どこに？」

光ﾏﾏ「宏太君ちに決まってるでしょ！」

光「え？」

光ﾏﾏ「まだ言ってないんでしょ？ちゃんと。お母さんも一緒に行くから。ね？」

光「っ……母さん」


あ、やばい。

視界がぼやけてきちゃった

俺の頬に涙が伝った


薮「ひか、おいで？」

光「うぅ…やぶぅ……泣」


泣いてしまった俺を優しく抱きしめてくれる

すかさず涙を拭ってくれる


光ﾏﾏ「ラブラブもいいけど、まずは宏太くんち！」


母さんの言葉で俺達は薮の家に向かった


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

薮side

よかった

ひかるんちに認めてもらえて。

次はおれんち。


俺はゆっくりと家のドアを開けた


薮「ただいまー」

薮ﾏﾏ「おかえりー。どうだった？卒業式」

薮「あー、うん。懐かしかった」

薮ﾏﾏ「そう、よかったわね……あれ？光君？」

光「こんにちはー」

光ﾏﾏ「お久しぶりでーす」

薮ﾏﾏ「まぁ！どうぞ！上がって上がって♪」

光/光ﾏﾏ「お邪魔しまーす」


靴を脱いでリビングへ。

あまりにも俺のひかるが真剣な顔をしていたのか


薮ﾏﾏ「宏太？光くんと喧嘩？」


なんで聞いてきた


薮兄「よ！光くん」

光「あ！お兄さん！」

薮「ひかる」

光「あ、ごめんごめん」

光ﾏﾏ「ふふふっ」


俺らの関係を知るひかるの母さんは

俺がヤキモチを妬いたことに気付いて笑ってる

笑い事じゃないよ！

兄貴にも取られたくないんだから


薮ﾏﾏ「それで、どうしたの？光君ちまで」

光「ぁ……」



認めてくれるかな。

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