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人間は、綺麗なものだ。 ページ7
俺side
唸り声を上げ、太宰に襲い掛かる白虎。
爪が、倉庫にあった木箱を粉々に砕いた。
「こりゃすごい。人の首くらい簡単に圧し折れる。」
敵意を剥き出しにした鋭い眼が、俺の目と合った。
こちらに向かってくる白虎。
「葉月くん！避けるんだ！」
俺には、異能力が常時発動している。
避けずに白虎の攻撃を受け、死にかければ、俺の異能力は発動する。
お前の攻撃を受けても死なない俺と違って、
敦。お前は、
『…ﾌｯ』
「！」
『綺麗だな。』
黒い爪が視界いっぱいに迫った。
「葉月くん！！！」
太宰が焦ってこちらに走ってくるのが見える。
ﾄﾞｼｭｯ
爪はそのまま俺の腹を裂いて、俺の体を木箱の方に吹き飛ばした。
血が木箱を真っ赤に染め、床に血溜まりをつくる。
『ｯ…ｹﾞﾎｯ、』
『だざ、い、後は任せた、ぞ。』
「ｯ葉月くん！！」
口から生暖かい液体が溢れるのを感じながら、
俺は意識を失った。
狭まる視界と、徐々に聞こえなくなっていく耳が最後に捉えたのは、
「異能力 –人間失格–…！！」
太宰が敦を人間に戻す姿だった。
(良かった…これで解決、だな…)
暗転。
ラッキーカラー
あずきいろ
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ミカン酢 - コメントお待ちしてます！出来れば評価もよろしくお願いします^ ^ (2022年1月11日 23時) (
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作者名：ミカン酢 | 作成日時：2022年1月7日 6時
