プロデューサー……案外、いいものですね…！

83【番外編】ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝ Lancelot ページ39

Aside


多分もう、外にはいないよね…


再び、学校内に戻った


そうだ…レコーディング室とか誰かいるかも


そう思いながら、レコーディング室に足を向けた


・


『やっぱりいた…！』


パッと見休憩中だから、今がチャンス


ｶﾞﾗｯ


「！？……A？？？」


『いきなりすいません、今大丈夫ですか？』


一誠「ああ、まだ始まるまで時間あるしな」


『あ、そうなんですか？』


…あれ？ていうか今日、レコーディングあるとか聞いてないよ？


鷹通「そうなんですか？って……何時からレコーディングあるとか把握してないのか？」


双海「しょうがないよ〜。
急遽決まったんだから〜」


『え？そうなんですか？』


双海「そうなんだよね〜。柚希ちゃんにいきなり言われてさ〜びっくりだよ」


『そうだったんですか…』


一誠「それで？俺達に何か用か？」


『あ、そうでした！
一誠さん、どうぞ！バレンタインのチョコです！』


一誠「俺にか？」


『はい…唐辛子風味にしてみました』


鷹通「は！？…なんでそんな不味そうなものを作るのか？理解ができない」


双海「甘いのか辛いのかわからないね」


一誠「唐辛子味とかあるのか…ありがとう。もらっておく」


『はい！
双海さんもどうぞ』


双海「なら、俺はリンゴ味かなー？」


『あ、普通のチョコです』


双海「あれ、そうなの？」


『リンゴ味ってなんか変じゃないですか？』


双海「唐辛子味作った人がそんなこと言っちゃう？」


『いらないんならいいですよ』


双海「ごめんなさい」


『…鷹通さんのです、どうぞ。
双海さん同様、普通のチョコですが』


鷹通「…ありがとう」


『高級チョコほど美味しくはありませんが…』


鷹通「多分。いや、絶対お前の作るチョコほど美味しいものはない」


『嘘はいけません。
では、私はこれで失礼します』


一誠「ああ。お前のチョコレート、感謝する」


『いえいえ。ありがとうございます。』

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