狗巻くんが大好きな女の子のお話

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狗巻side


急に入った、お見合いの話。
お見合いの話は絶対。これは、昔からの決まりだった。薄々、感じではいた。
いた、のに…………僕は、Aに告白してAと付き合ってしまった。



……まだ、Aにはお見合いがあることは言えていない。
真希とパンダには、相談した。どうしたら、いいか分からなかったから。




今日の任務が終わって、Aが迎えに来てくれた。
それが、凄く嬉しかった。
そして、明日のことを楽しみにしていてくれた。そんな姿を見て、ずっと言えなかった…いや、言わなかったことを後悔した。
罪悪感が溜まり、逃げてしまった。



『狗巻くーん』



…………A？



『……狗巻くん、いるんでしょ？
真希とパンダからきいたよ、お見合いの話。ごめんね、2人のことは責めないでね。私のことを見兼ねた2人が教えてくれたの。』



！！
少し予想外なことにビックリしてしまった。
……Aは、お見合いの件どう思ってるのかな




『…お見合いの件、行ってきなよ。
私より絶対いい人だろうからさ。』



Aよりいい人……？




僕は、ドアを開けてAを抱きしめた。




狗巻「……おかか……」




『そんなことないって…？あるよ、狗巻くん。
今後のことを考えたら、絶対お見合いした方がいいって。』




狗巻「………こんぶ、明太子？」



Aは、それでいいの？



『…っ、……そうした方が、狗巻くんが幸せになるから、』




声が震えてる。



狗巻「……………ツナ？」




少し離れて顔を見てみると、前みたいにボロボロ泣いていた。
最近、よくAの泣いてるところを見る。つまり、そんなけ泣かせてしまっているってことなのだろう。




……だとしたら、Aと居るべきじゃないのかもしれない。




泣いてる涙だって、拭う権利は僕にはないのかもしれない。

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