狗巻くんが大好きな女の子のお話 (ページ5)

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別日＿＿＿＿

『みんなー！今日もおっはよーー！元気かーい？？』

禪院｢朝からうるせぇな……｣

パンダ｢元気があっていいじゃん。な、棘｣

狗巻｢しゃけ｣

『お、さっすがぁ～！わかってるねぇ、狗巻くん！』

え、言ったの俺だけど！？とパンダが言ってるけど、知らない。

パンダ｢……よし｣

『……え？』

不意に体が宙に浮いた。
パンダに抱えられた。つまりこれは……

『ちょ！ま！！朝っぱらから投げるのはタンマ！！朝食ったカレーパンが出るじゃん！！』

パンダ｢棘の前でそんな事したら嫌われんぞー｣
｢しません！……いや、まずこんなことしなきゃいいはなっ｣

その瞬間グルグルと回される。
これ、何度やっても慣れない。野薔薇ちゃんも良くされてるけど、よく酔わないな……

まぁ、受け身くらいは余裕で取れるからいいけど。

パンダ｢よーしいくぞー棘｣

狗巻｢しゃけ｣

ハンマー投げの如く投げられる。

『ゔぇっっ』

ポンッ……(じゃないな、ズシッの方があってると思うけど)と、私をキャッチしてくれた狗巻くん。

狗巻｢ツナツナ｣

……え？今私、狗巻くんに抱えられてる？え？私今、お姫様抱っこされてる？え？

『ﾑﾘｨ…………狗巻くんかっこいい……しんど……』

狗巻｢おっおかか！｣

パンダ｢よかったなー、A｣

禪院｢…お前らも大概、朝から元気だよな｣

『……狗巻くん…ｽｷ……ﾑﾘｨ……』

禪院｢ぶっ、めっちゃ顔真っ赤じゃん｣

当たり前だよ……だって、狗巻くんに抱っこされてんだよ？顔近いんだよ？

『……このまま遠いところまで行こう。そして、永遠に2人で暮らそう』

狗巻｢おかかー｣

パンダ｢ぶっ、振られてやんのー｣

『泣いた』

そして、狗巻くんは下ろしてくれた。
……重くなかったかな。いや、何にしろ痩せないとな。効果音がポンッてなるように。