☆☆変わり者☆☆ (ページ39)

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赤葦side

｢こんばんは。西谷Aさんのお母さんでいらっしゃいますか？…………あぁ、私は＿＿＿＿｣

『京治……大丈夫かな』

赤葦｢大丈夫だよ｣

『でも……』

赤葦｢俺達は……ちょっと席を外そうか。
母さんに任せよう、ね｣

『……う、ん』

*

A……震えてるな

やっぱり、怖いんだろう

赤葦｢……何があっても、絶対Aを守るから。安心して｣

『……うん』

この少しの間で、Aのことがよくわかった気がする

本当のAは〝私〟で作って時が〝俺〟

本当のAは、良い子で素直で寂しがり屋で…なんでも責任を感じてしまう、とっても優しい子

『京治…どうしよう、京治のお母さん…大丈夫かな、大丈夫かな……？』

赤葦｢大丈夫だよ。大丈夫。｣

そっと優しく包む。

抵抗は…されない

前までのAだったら……殴られてたのだろうか

『…やだよ私……もう……嫌だ……』

赤葦｢A…｣

俺は、Aに何が出来るだろうか

話を聞くこと？そばに居ること？

『京治っ……』

赤葦｢……Aは、俺の事……好き？｣

『………っ』

赤葦｢それとも……嫌い？｣

すると首を横に振った

『……京治はずるい…………
私が弱ってる時に……こんなふうに優しくして………ずるい…………嫌いなわけないじゃん…………』

それってさ

赤葦｢……それ、今回は本当に期待していい？｣

『………………………………うん』

地面についていたAの手が、俺の腰に回った

『……もう、とっくに好き』

赤葦｢……じゃあ俺と付き合ってくれますか？｣

『…………うん』

……ああ、これで……

これで、何も気にせずにAの横に……傍にいられる

守ることが出来る